飛行機が欠航になったら、まず何をすればいいのか。空港で欠航のお知らせを受け取って、この記事にたどり着いた方へ。
結論からお伝えします。とにかく早くカウンターに並んでください。振替便は、並んだ人から埋まります。
私は2026年8月5日、新千歳空港18時35分発・中部国際空港行きのANA便が欠航になりました。
ANAスイートラウンジでくつろいでいた17時11分に、欠航のメールが届いています。
この記事は、そのときの手続きの流れをそのまま記録したものです。
これから並ぶ方が、待ち時間のあいだに何を準備できるかまでまとめました。
- 読むより先に、カウンターへ向かう(列は刻々と伸びます)
- 上級会員・ファーストクラスの方は、専用カウンターへ(一般カウンターとは列が別です)
- 並びながら、ホテルの空室だけ調べておく(予約の確定は、補償の上限額を聞いてからです)
※この記事はANA国内線・機材の手配ができないことによる欠航の体験談です。対応は空港・時間帯・便の状況によって変わります。
飛行機が欠航したら最優先はカウンター|振替便は早く並んだ人から埋まります

今回いちばん強くお伝えしたいのは、この一点です。
欠航の振替手続きは、早く並んだ人から順に希望の便を取れます。
私が並んだとき、前には6〜7人。
窓口は3つで、当日の便に振り替えられる方は1人10分弱で進んでいました。
欠航した18時35分発のあとには、20時05分発の中部国際空港行きがありました。
私より前に並んでいた方たちは、空席がある限りこの便に振り替えてもらえます。
そして、その便は私の番が来る前に満席になりました。
次に前の方が案内されていたのはJALの直行便。その会話が聞こえてきて、そちらも埋まっていきます。
- 20時05分発のANA便 → 満席
- 当日のJAL直行便 → 満席
- 乗り継ぎ便 → 探してもらったが、なし
- 近くの空港へ飛んで新幹線 → 時間が読めずお断りした
- 翌日の便 → これしか残っていませんでした
数十分の差で、その日のうちに帰れるかどうかが決まります。
※「早い者順」はANAから公式のルールとして案内されたものではなく、私がその場で見た手続きの進み方から判断したものです。
ラウンジや制限エリアの中にいたら|保安検査場を逆走して外に出ます

意外と知られていないのが、すでに保安検査を通っている場合の動き方です。
私はANAスイートラウンジにいました。振替手続きをするカウンターは保安検査場の外にあります。
保安検査場に着くと、同じ名古屋行きの欠航客が、係員の指示で待機している状態でした。
まもなく係員から「名古屋便の方、お通りください」と案内があり、その場にいた全員が一斉にプレミアム保安検査場を逆走して外へ出ました。
- 荷物をまとめて、すぐラウンジを出る(ここでの数分が順番に効きます)
- 保安検査場で係員の案内を待つ(「欠航でカウンターに戻りたい」と伝える)
- 案内に従って制限エリアの外へ
- そのままカウンターの列へ並ぶ
ちなみに、このとき私が過ごしていたラウンジについては別記事にまとめています。→ 新千歳空港ANAスイートラウンジ体験記/新千歳空港ANAラウンジ体験記
ANAの欠航手続きカウンターは2種類|上級会員は列が分かれています

欠航時に並ぶカウンターは、大きく2つに分かれます。
| カウンター | 対象 |
|---|---|
| プレミアムチェックインカウンター | ANA上級会員(ダイヤモンド・プラチナなど)とファーストクラス搭乗者 |
| 通常のANAカウンター | 上記以外のお客さま |
分かれているのは、この2つだけ。あとはそれぞれの列に早く並んだ人から手続きが進みます。

手続きを終えてJRの駅へ向かったのは、18時40分ごろ。その途中で一般カウンターの前を通りました。
欠航の連絡から1時間30分ほど経っても、列はL字型に折れ曲がったままの大行列でした。
この便はボーイング767。座席数から考えると200人近くが並んでいたのではないかと思います(あくまで座席数からの推測です)。
しかも、手続きにかかる時間は人によって大きく違います。
- 当日の便に振り替えられる方…10分弱
- 翌日振替に切り替わったばかりの私たち…約30分
翌日振替になると、代わりの便を探してもらうだけでなく、補償額の説明、ホテル候補の検索、預けた荷物の受け取り案内まで加わるからです。
同日便が埋まったあとは、1人あたりの時間が一気に延びます。
つまり、後ろに並ぶほど待ち時間は雪だるま式に増えていきます。後方に並んだ方が何時間待ちになったのか、想像がつきません。
ラウンジや優先搭乗のような「快適さ」ではなく、トラブルのときに並ぶ列が違うという実利がありました。
ANAの上級会員の目指し方は【2026年SFC修行】今から始めるべきか?新PPルールと最新ルートにまとめています。
ANAの欠航振替はこの順番で提案されます|同日便から翌日便まで

実際に私が提案された順番です。先に流れを知っておくと、その場で即答できます。
- 同じ日のANA直行便(空席がある限り)
- 他社の直行便(私のときはJAL便が案内されていました)
- 乗り継ぎ便(時間をかけて探してもらえます)
- 近くの空港+陸路(羽田・伊丹まで飛んで新幹線という提案。到着は21時台でした)
- 翌日の便
注意したいのが4番目の「近くの空港+陸路」です。
私は羽田便・伊丹便を提案されましたが、到着は21時台。そこから駅へ移動 → 新幹線 → 名古屋鉄道に乗り換えという行程です。
最終の新幹線に間に合うのか、乗り継げるのかも読めなかったので、お断りしています。
- 「何時にどこへ着くか」だけでなく「そこから自宅まで何時間か」を計算する
- 乗り継ぎが増えるほど、1本遅れたら詰む
- 迷ったら翌日便のほうが確実なこともある
翌日便を選ぶときのコツ|朝一番の便に飛びつかない

翌日便になったとき、最初に提案されたのは朝7時55分発でした。
ただ、この時点でまだホテルが決まっていません。ホテルから空港への移動時間も読めない状態です。
そこで「ほかの便はありませんか」と聞いてみました。
すると案内されたのがAIR DOの8時55分発。ANAラウンジが使えるかも確認したうえで、この便に決めました。
- ホテルから空港までの移動時間(まだホテルが決まっていない段階です)
- 朝一番の便に間に合う交通機関があるか(始発が間に合わないことも)
- 「ほかの便はありますか」と一言聞く(提案されない選択肢があります)
- 他社便への振替でも、ラウンジが使えるか聞いてみる
- ホテルの朝食が何時からか(早朝便だと間に合わないことがあります)
他社便への振替でも、ANAラウンジが使えるか聞いてみる
私の搭乗券は、AIR DOの「HD130」。
ANAラウンジの利用条件は「ANA便名の便」なので、本来は対象外です。
それでも前日に「使えます」と言われていたので、翌朝チェックインのときにそう伝えたところ、スタッフがラウンジに電話でつないでくれました。
ラウンジではバーコードを読ませず、搭乗券を見せるだけで通してもらえています。明らかに個別の対応です。
確約はできませんが、「ラウンジは使えますか」の一言は聞く価値があります。
欠航で泊まるホテルは自分で予約|領収書がないと補償されません

ここが、いちばん体力を使ったところでした。
カウンターではタブレットで予算内・空港近くのホテル候補を表示してくれます。ただし——
予約は自分で行い、領収書をもらってくる必要があります。
ANAが手配してくれるわけではありません。立て替えて支払い、あとから領収書で精算という流れです。
新千歳空港の周辺は、あっという間に満室になります
私たちは2人で25,000〜28,000円ほどの予算でホテルを探しました。
- 千歳エリアの便利なホテルは、ほとんど空きなし
- ランクを下げたホテルでも予算オーバー
- 結局千歳をあきらめて札幌で検索し、ANAクラウンプラザホテル札幌(朝食付き・2人で26,470円)を確保
同じ便の200人近くが、同時に同じエリアのホテルを探しています。探し始めが遅いほど、遠くて高い部屋しか残りません。
翌朝は8時55分発。ホテルの朝食は6時からで、ぎりぎり間に合いました。
早朝便になったら、ホテルの朝食開始時刻と駅までの距離を必ず見てください。
私は札幌駅まで徒歩で、そこから快速エアポートに乗りました。朝が1時間早かったら、朝食は抜きだったと思います。
なお朝食付きのプランでも大丈夫です。カウンターでは「食事を含めるかどうかは自由。ホテル代として請求できます」と説明を受けました。
札幌に移動したので、空港から札幌までの電車代もかかりました。
| 費目 | 内容 | 金額 |
|---|---|---|
| ホテル(2人・朝食付き) | ANAクラウンプラザホテル札幌 | 26,470円 |
| 快速エアポート・自由席 | 新千歳空港⇔札幌 1,230円×2人×往復 | 4,920円 |
| 合計 | 31,390円 |
空港から離れると、そのぶんの交通費も自分で立て替えることになります。
交通費も補償の対象なので領収書は必ず取っておきますが、移動時間も体力も余分にかかります。だからこそ、探し始めの早さが効いてきます。
ここでひとつ注意があります。
補償の申請に必要なのは領収書、または金額が印字された切符です。ICカードでタッチして乗ると、どちらも手元に残りません。
- 券売機か窓口で切符を買う(ICカードで乗らない)
- 領収書を受け取るか、金額の入った切符を手元(写真)に残す
- タクシーを使う場合も必ず領収書をもらう
だから「並んでいる時間」にホテルを調べておく
これが、この記事でいちばんお伝えしたい準備です。
- 空港周辺と、少し離れた主要駅(今回なら札幌)の空室を検索しておく
- 候補を2〜3件、予約画面の直前まで進めておく
- 領収書が出る予約方法かを確認しておく
- 予約の確定は、カウンターで補償の上限額を聞いてから
4番目が重要です。補償の上限額は、会員ステータスによって変わります。先に予約してしまうと、私のようにランクを下げて損をすることがあります。
→ 補償額の実例はこちらにまとめました:【実録】ANA欠航の補償はいくら?ステータスで2倍違いました
もうひとつ、実際に探してみて分かったコツがあります。
空港周辺と、少し離れた主要駅の2か所を並べて検索してください。
空港周辺だけを見ていると「満室」で終わります。私も新千歳空港の周辺では見つからず、札幌まで範囲を広げてようやく確保できました。
カウンターに並んでいる間に、まずは空室があるかどうかだけ見ておきましょう。予約を確定するのは、補償の上限額を聞いてからで大丈夫です。
※補償の申請には領収書が必要です。チェックアウト時に必ず受け取ってください。ポイントで支払った分は「実際にかかった額」として認められない可能性があるので、現金かカードで払っておくのが安全です。同行者と補償額が違う場合は、領収書を人別に分けてもらうのも忘れずに。
欠航で預けた荷物はどうなる?|受け取り場所と時間を必ず確認

見落としやすいのが、すでに預けてしまった荷物です。
私の場合、手続きが終わったのは18時ごろ。そこで「30分後に、このANAプレミアムカウンターでお渡しします」と案内されました。
その間にホテルを探すことにして、ラウンジを出てすぐの椅子に座って検索していたところ——
ANAのスタッフさんが、座っていた席まで荷物を運んできてくださいました。
まだ何百人もの対応が残っている状況です。この心配りには、本当に頭が下がりました。
- どこで受け取るのか(今回はプレミアムカウンター)
- 何時から受け取れるのか(今回は30分後)
- 受け取ったあと翌日まで荷物をどうするか(ホテルまで運ぶ必要があります)
※以前、宮崎空港で欠航に遭ったときは「先に荷物を受け取ってからカウンターに並ぶ」流れでした。新千歳では一般カウンターの列に並んでいる方がスーツケースをお持ちだったので、同じ順序だったのかもしれません(こちらは確認が取れていません)。空港や状況によって順番が変わる可能性があります。
新千歳空港で欠航になった当日の流れ|17時11分からの記録

実際の時間の流れです。どこにどれだけ時間がかかるのかの目安にしてください。
| 時刻 | 起きたこと |
|---|---|
| 17:11 | ANAスイートラウンジで「【ANA】欠航のお知らせ」メールを受信。理由は使用する飛行機の手配ができないため |
| 直後 | ラウンジを出て、プレミアム保安検査場を逆走して制限エリアの外へ |
| ANAプレミアムカウンターに並ぶ(前に6〜7人・窓口3つ) | |
| 待っている間に20時05分発が満席、JAL直行便も満席に | |
| 自分の番 | 乗り継ぎ便を検索 → なし。近隣空港+新幹線を提案されるがお断り。翌日AIR DO 8時55分発に決定。手続きに約30分 |
| 18:00ごろ | 補償額の説明とホテル候補の提示。荷物は30分後に受け取りと案内 |
| その後 | ラウンジ前の椅子でホテル検索。千歳は満室 → 札幌のANAクラウンプラザホテルを確保。荷物はスタッフが席まで届けてくれた |
| 20:08 | 札幌のホテルにチェックイン。補償額のメールが届いたのは、この1時間ほどあと |
| 18:40ごろ | JR駅へ向かう途中、一般カウンターはまだL字の長蛇の列 |
飛行機が欠航になったときのよくある質問
まとめ|飛行機が欠航したら、迷っている時間がいちばんもったいない

新千歳空港での欠航でわかったことを、最後にまとめます。
- とにかく早くカウンターに並ぶ。振替便は並んだ順に埋まる
- ラウンジにいたら保安検査場を逆走して外へ
- カウンターは上級会員用と一般用の2種類
- 振替は同日便 → 他社便 → 乗り継ぎ → 近隣空港 → 翌日便の順で提案される
- 「ほかの便はありますか」と聞く。提案されない選択肢がある
- ホテルは自分で予約・領収書が必要。並んでいる間に空室を調べておく
- 予約の確定は補償の上限額を聞いてから
- 荷物の受け取り場所と時間を必ず確認する
流れを知っているだけで、並ぶ順番も、泊まるホテルも変わります。
補償でいくら戻ってくるのかは、こちらの記事にまとめました。→ 【実録】ANA欠航の補償はいくら?ステータスで2倍違いました
※本記事は2026年8月5日、新千歳空港での体験にもとづく個人の記録です。対応は空港・時間帯・便の状況によって異なります。実際の手続きは、その場のANAスタッフの案内に従ってください。
