ロンドン・ヒースロー空港のターミナル2は、ANAをはじめとするスターアライアンス便が集まる「The Queen’s Terminal」。
ここには航空会社系のラウンジが何軒もあり、スターアライアンスゴールド(ANAのSFC・ダイヤモンド会員など)なら、条件を満たせば複数のラウンジを巡れます。
でも、いざとなると迷いますよね。
「どこに何があるの?」
「時間内に何軒回れるの?」
「結局どこが一番いいの?」・・・。
私は世界一周旅行でロンドンに滞在したあと、次の目的地リスボンへ向かう日に、ヒースロー空港ターミナル2のスターアライアンス系ラウンジを4軒ハシゴしてきました。
ルフトハンザ(ドイツ)、シンガポール航空(アジア)、エアカナダ(カナダ)、ユナイテッド(アメリカ)。
1回の空港利用で4カ国・3大陸のラウンジを味わえる、なかなか贅沢な体験でした!
この記事では、4ラウンジそれぞれの様子を写真付きでレポートしつつ、実際に全部回ったからこそ言える「おすすめ順」とハシゴのコツまでお伝えします。
- スタアラゴールド(ANAのSFC・ダイヤ)なら条件を満たせば4軒すべて巡れる
- 起点は本館T2Aのルフトハンザ、残り3軒はサテライトT2Bに集中
- 4軒回った実感でのおすすめ順とハシゴのコツを公開
ヒースロー空港ターミナル2のスターアライアンスラウンジ一覧|入室条件と場所

まず、今回巡った4ラウンジの基本情報を一覧にまとめます。
| ラウンジ | 場所 | 営業時間 | 主な入室資格 |
|---|---|---|---|
| ルフトハンザ(Senator/Business) | 本館 T2A・Aゲート・5階 | 5:00〜22:00 | スタアラゴールド(Senator)/スタアラ便のビジネス・ファースト(Business) |
| シンガポール航空 シルバークリス | サテライト T2B・B42付近 | 5:30〜22:00 | スタアラゴールド/ビジネス・ファースト/PPS・クリスフライヤーGold |
| エアカナダ メープルリーフ | サテライト T2B・B46〜48付近 | 6:00〜17:30 | スタアラゴールド/スタアラ便のビジネス/エアカナダ上級会員 |
| ユナイテッドクラブ | サテライト T2B・B46向かい | 5:00〜22:00 | スタアラゴールド(当日スタアラ便利用)+同伴1名/ビジネス・ファースト |
ポイントは、ラウンジが2つのエリアに分かれていること。
- 本館 T2A側(Aゲート) … ルフトハンザラウンジ(保安検査場から一番近い)
- サテライト T2B側(Bゲート) … シンガポール航空・エアカナダ・ユナイテッドが集中
保安検査を抜けてすぐがルフトハンザ、そこから連絡通路を通ってT2Bへ移動すると残り3軒がまとまっている、という位置関係です。
ANAのSFC・プラチナ・ダイヤモンド会員(=スターアライアンスゴールド)なら、当日スターアライアンス便に搭乗すれば、この4ラウンジすべてに入室できます(同伴者は通常1名まで)。
ちなみに私が乗ったのはTAPポルトガル航空のビジネスクラス。
シンガポール航空便ではありませんでしたが、シルバークリスラウンジにも問題なく入れました(※ファーストクラスエリアには入れません。詳しくは後述します)。
航空会社ステータスがない方はこちら

①ルフトハンザラウンジ(Senator+Business)|保安検査場から一番近い、2エリア構成

最初に向かったのは、保安検査場から一番近い場所にあるルフトハンザラウンジ。
Aゲートエリアで唯一のラウンジです。
ここは中で「ビジネスラウンジ」と「セネターラウンジ(Senator Lounge)」の2つに分かれているのが特徴。
奥にあるのがセネターラウンジで、受付でもらったQRコードをかざして入室します。
スターアライアンスゴールドの上級会員向けの、少し特別なエリアです。

正直に言うと、料理の内容そのものにビジネスとセネターで大きな差は感じませんでした。
それでも、一段落ち着いた「特別な空間」を味わえるのがセネターの魅力です。
食事・ドリンクは4軒でもトップクラスの充実度




料理は温菜・軽食ともに品揃えが豊富。
- ホットビュッフェ(ビーフストロガノフ・ピラフ・温野菜・スープなど)
- コールドカウンター(サラダ・カットフルーツ・チーズ・デザート・パン)
- ブレッドカウンター(プレッツェル、各種スプレッド、バター、マスタード)

そしてさすがドイツの航空会社、ビールが充実。

クラフトビール(BREWDOG)やドイツビールの生ビールサーバーがあり、ワイン・ウイスキー・ジンなどのバーカウンターも本格的です。
静かに休めるリラクゼーションエリアも


大きな窓から自然光が入る明るいバー風の席や、ロンドンの街並みマップが描かれたワークスペース、そして森の壁画に囲まれてリクライニングチェアで休める静かなエリアまで。
使い分けができる、懐の深いラウンジでした。
②シンガポール航空 シルバークリスラウンジ|アジアン料理と滑走路ビュー

ルフトハンザを出て連絡通路をしばらく歩き、サテライトのT2Bへ。
ここからの3軒はすべてBゲートエリアに集まっています。
T2Bで最初に入ったのがシンガポール航空のシルバークリスラウンジ。
実はこのあと紹介するエアカナダと向かい合わせにあるのですが、エアカナダの受付が行列だったので、先にこちらへ入りました(この判断が正解だった話は後ほど)。
TAP便でも入れた。ただしファーストエリアは不可

シルバークリスラウンジはファーストクラスエリアとビジネスクラスエリアに分かれています。
私はシンガポール航空便ではなくTAPポルトガル航空のビジネスクラスでしたが、ビジネスエリアには問題なく入室できました。
一方で、ファーストクラスエリアには入れませんでした。
こちらはシンガポール航空のファースト・スイート利用者やPPSクラブ会員向けの特別エリアです。
アジアン料理がうれしい。眺望も4軒で一番

料理はアジアンフードが充実しているのがシルバークリスならでは。


ヌードルやカレー、豊富な薬味(コンディメント)が並び、名物のフィッシュパイも。
ヨーロッパのラウンジが続いたお腹に、アジアの味はほっとします。

そして眺望は4軒で一番。

窓際の席からは滑走路とずらりと並ぶ駐機中の飛行機が見え、飛行機好きにはたまりません。


青いハイチェアのバーカウンターや、集中できるセミプライベートのブース席もあり、席のバリエーションも豊富でした。
③エアカナダ メープルリーフラウンジ|カナダを感じる、でも受付は行列

シルバークリスの向かいにあるのがエアカナダのメープルリーフラウンジ。
先ほど触れたとおり、到着時は受付が長い行列でした。
駐機場にはエアカナダ機がずらりと並んでいて、ちょうどエアカナダ便が集中する出発時間帯だったのかもしれません。

そこで先にシルバークリスへ行き、戻ってきたら行列は解消。
中に入ってしまえば、そこまで混雑している感じはありませんでした。
【混雑を避けるコツ】エアカナダの受付が混んでいたら、向かいのシルバークリスを先に回して時間をずらすのが正解です。
カナダのデザインに包まれてくつろぐ

中に入ると、木のルーバーや壁面のメープルマークなど、カナダのデザインを感じる落ち着いた空間。
以前カナダを訪れたときのことを思い出しながら過ごせました。



- 大きな窓に面した明るいソファ席とパノラマビュー
- 赤いパーテーションで区切られたプライベートなブース席
- メープルマークの壁に囲まれた仮眠・休憩エリア




食事は、焼きたてのパニーニが作れる調理スペースやペンネパスタなどの温菜、デザート・スナックも充実。

ギネスやコブラなどの生ビールサーバーも揃っています。
エアカナダのラウンジだけ営業時間が6:00〜17:30と短め(エアカナダ便が日中発中心のため)。
夜便の乗り継ぎでは開いていないので注意。
④ユナイテッドクラブ|ヒースロー最長のバーカウンターが主役

最後に訪れたのがユナイテッドクラブ。ここが、個人的に一番くつろげたラウンジでした。
主役は「ヒースロー最長」のバーカウンター

このラウンジの主役は、なんといってもバーカウンター。
実はここ、ヒースロー空港で最も長いバーカウンターと言われています。

窓の外に滑走路を望みながら、ワインがずらりと並ぶカウンターで一杯。
注文しやすい雰囲気で、おかわりをしながらゆったり過ごせました。
バーが苦手な方でも気軽に頼める空気感が、このラウンジの一番の魅力だと思います。
明るく洗練された内装と、しっかりした食事

内装も洗練されていて、卵型のスタイリッシュなチェアや木のオブジェ、白大理石のカウンターに華やかな生け花と、随所におしゃれなポイントが。

自然光がたっぷり入る広々とした空間です。




食事もコールドミール、ホットミールがともに充実していて、チキン料理やシェパーズパイ、ピラフ、ペンネパスタ、ローストした野菜など。

高性能なコーヒーマシンも複数あり、締めの一杯にも困りません。
4ラウンジを比較|おすすめ順と「目的別」の選び方

4軒すべて回った実感をもとに、比較表にまとめます。
| ルフトハンザ | シンガポール | エアカナダ | ユナイテッド | |
|---|---|---|---|---|
| 場所 | 本館T2A(最寄り) | サテライトT2B | サテライトT2B | サテライトT2B |
| 特別感 | Senator/2エリア | First別/入不可 | 個性的 | 明るく広い |
| 食事 | 豊富 | アジアン 料理 | パニーニ など | 豊富 |
| お酒・バー | ドイツビール | バーカウンター カクテルあり | 4種の生ビール バーあり | 最長バー |
| 眺望 | ブラインドあり | 滑走路ビュー | 滑走路ビュー | 滑走路ビュー |
| 混雑 | 普通 | 普通 | 時間帯により行列あり | 普通 |
| 営業時間 | 5:00-22:00 | 5:30-22:00 | 6:00-17:30 | 5:00-22:00 |
そのうえで、目的別のおすすめはこう考えます。
- 🍺 とにかくくつろぎたい・お酒を楽しみたいなら → ユナイテッドクラブ(最長バーで、おかわりしながらゆったり)
- 🍜 食事と飛行機の眺めを楽しみたいなら → シンガポール航空シルバークリス(アジアン料理+滑走路ビュー)
- ✨ 特別感と総合力なら → ルフトハンザ(Senatorの2エリア構成、料理もお酒も充実、しかも最寄り)
- 🍁 旅の思い出・デザインを味わうなら → エアカナダ(カナダらしい落ち着いた空間)
1軒だけ選ぶなら、私のイチオシは「ユナイテッドクラブ」。
バーカウンターでの居心地の良さが、4軒のなかでいちばん記憶に残りました。
時間があれば、まずルフトハンザで腹ごしらえ→T2Bで3軒ハシゴ、が満足度の高い回り方です。
ラウンジ巡り(ハシゴ)を成功させる3つのコツ

4軒を実際に回って分かった、ハシゴのコツをまとめます。
- 起点はルフトハンザ(本館T2A)に。 保安検査場から最寄りなので、まずここで食事とお酒を。そのあとT2Bへ移動する流れが効率的です。
- 移動距離は思ったより長い。でも搭乗口までは大丈夫。 ルフトハンザのラウンジからは、さっきまでいた本館がだいぶ遠くに見えるほど歩きます。それでも実際の搭乗口(A17)までは10分ほどで着いたので、時間に余裕をもてばハシゴは十分可能でした。
- エアカナダの受付が行列なら、向かいのシルバークリスを先に。 時間をずらすだけで、待たずに両方楽しめます。
- 各ラウンジの入室可否は「当日の搭乗便・搭乗クラス・会員資格」で決まります。
- またエアカナダは営業時間が短め(〜17:30)。
- 乗り継ぎ時間と便の時刻を確認してから巡りましょう。(2026年3月訪問時点の情報です)。
まとめ|ヒースローT2は「ラウンジ巡り」が楽しめる空港

ロンドン・ヒースロー空港ターミナル2のスターアライアンス系ラウンジ4軒をご紹介しました。
- スタアラゴールド(ANAのSFC・プラチナ・ダイヤ)なら、条件を満たせば4軒すべて巡れる
- ルフトハンザ(本館T2A)が起点、残り3軒はサテライトT2Bに集中
- 1回の空港利用で4カ国・3大陸のラウンジを味わえる贅沢
- イチオシはユナイテッドクラブのバー、食事と眺望ならシルバークリス、総合力ならルフトハンザ
上級会員資格があると、乗り継ぎ時間そのものが旅の楽しみになります。
ヒースローT2を利用される際は、ぜひ「ラウンジ巡り」を楽しんでみてください。
航空会社のステータスがなくても、ヒースローT2にはプライオリティパスで入れるラウンジもあります。そちらは別記事でレポートしています。

