「ニューヨーク線のファーストクラス、空席待ち9人……」
半ば諦めかけていた搭乗3日前。届いたのは、まさかの「アップグレード完了」通知メールでした。
実はこの結果、ただ待っていただけではありませんでした。 ANAデスクへの電話が、奇跡を引き寄せた決め手だったのです。
この記事では、JFK発・羽田行きNH109便のANAファーストクラス「THE Suite」を徹底レポートします。
空席待ち9人目からの大逆転劇、アップグレード確率を上げる実践的なコツ、そして圧倒的な個室シート・和洋フルコース・幻のウイスキー「響」100周年記念ボトルまで。
14時間超の至福のフライトを余すことなくお届けします。
ANAファーストクラス「NH109便」とは?世界一周航空券からのアップグレード経緯とコツ

今回搭乗したNH109便(JFK〜羽田)は、私の壮大な世界一周ルートの大きな山場でした。
実は今回の旅、まずは伊丹から羽田経由でロンドンへ飛び、ヨーロッパ〜中東(リスボン、ヴェネツィア、チューリッヒ、カイロ、イスタンブール)を回ってニューヨークへ。
そこから一度羽田に戻り、さらにアジア(クアラルンプール、シンガポール、バンコク)を巡るという、かなりスケールの大きな旅程を組んでいます。
ニューヨーク(JFK)発・羽田行き!憧れの看板路線「NH109便」の基本情報
今回搭乗したNH109便は、ANA(全日本空輸)が運航するニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)の第7ターミナルを出発し、東京・羽田空港へと向かう国際線直行便です。
| 便名 | ANA NH109便 |
| 区間 | ニューヨーク(JFK)発 ⇒ 東京・羽田(HND)着 |
| 出発ターミナル | JFK国際空港 ターミナル7 |
| 飛行時間 | 約14時間40分 |
| 運航スケジュール | 13時台発 〜 翌日16・17時台着(※時期により変動) |
| 運航機材 | ボーイング777-300ER |
| 注目シート | ファーストクラス「THE Suite」、ビジネスクラス「THE Room」 |
ANA THE Suiteに乗るためのルート戦略とアップグレード術

今回の世界一周で、あえてロンドンやニューヨークを経由するルートを選んだのには、私のこだわりと戦略がありました。
- ANAダイヤモンドステータスの維持
ANA便に数多く搭乗してプレミアムポイント(PP)を稼ぎ、最上級ステータスを継続するため。 - 最新機材「THE Suite」への搭乗
ANAが世界に誇る最新ファーストクラスが導入されているロンドン・ニューヨーク線に乗りたかったため。 - アップグレードの最大活用
最初からビジネスクラスで発券し、手持ちのマイルやアップグレードポイントを使ってファーストクラスへのランクアップを狙うため。
しかし、どちらも超がつくほどの人気路線。
特にニューヨーク線は、ファーストクラスの空席待ちがなんと「9名」もいるという絶望的な状況でした。
「これはもう無理かも」と思っていた搭乗3日前、まさかのキャンセルが多数出たようで、私と友人の二人ともアップグレード完了のお知らせが届いたのです!
アップグレードに必要だったマイルとポイント
今回のアップグレードに使ったのは、ANAのアップグレードポイント20Pです。
ただし、このポイントが使えるのは2026年度限りとなっており、以降はマイルでのアップグレードが基本になります。
マイルの場合は45,000マイルでファーストクラスにアップグレード可能です(路線により変動あり)。
アップグレード確率を上げる!ANAデスク活用術
リクエストして待つだけでは、もったいない!
アップグレードリクエストを入れたら、必ずANAデスクに電話を。
「強く希望している」という意思を直接伝えることで、デスクのスタッフから座席管理の担当者へ情報を引き継いでもらえます。
この一手間が、結果を大きく左右します。
- 予約と同時にアップグレードリクエストを申請する
- ANAデスクに電話し「強く希望している」と直接伝える
- デスクから座席管理担当者へ連絡を入れてもらうよう依頼する
- あとは連絡を待つ(諦めない!)
電話した際、「おそらく当日のご連絡になると思います」と言われていたのですが、翌日にはメールでアップグレード確定の連絡が届いていました!
諦めずに電話した甲斐がありました。
ANAデスクへの電話は、搭乗の数日前でもOKです。
空席状況はギリギリまで動くことがあるので、「どうせ無理」と思わず、ぜひ積極的にアクションを起こしてみてください。
JFK空港「HORIZONS T7 LOUNGE」ANAファーストクラスラウンジ体験

ニューヨーク(JFK)第7ターミナルでの出発前は、指定ラウンジである「HORIZONS T7 LOUNGE(ホライズンズ T7 ラウンジ)」へ向かいました。

こちらのラウンジは、中で「ビジネスクラス」と「ファーストクラス」のエリアに分かれています。
今回はファーストクラスへのアップグレードが完了していたため、入り口横の神々しい「FIRST LOUNGE」のサインに導かれ、専用エリアへと進みました。
いざ搭乗!JFKのラウンジで起きた座席指定の嬉しいサプライズ

私は希望通り窓際の「2K」でしたが、友人は通路側。
「この機会に窓際がいい!」と当日も空席待ちをリクエストしていました。
すると、ニューヨークのラウンジ滞在中に呼び出しがあり、無事に窓際の「1A」を確保!
出発前から嬉しい展開が続き、いよいよ憧れの機内へと向かいます。
ANAファーストクラス「THE Suite」座席&最新アメニティ徹底レビュー

機内に足を踏み入れ、自分の席に案内された瞬間の感動は今でも忘れられません。
窓3つ分の個室シート!圧倒的な広さと大迫力の4Kモニター

「THE Suite」という名の通り、そこは座席というよりも完全に「個室」です。
1つの座席になんと窓が3つ分も割り当てられており、空間のゆとりが桁違い!
そして正面には、飛行機の座席とは思えないほど巨大な4Kモニターが設置されています。
高画質で桜の映像が映し出されており、まるで映画館を独り占めしているかのような圧倒的な迫力でした。
ANA THE Suite 座席設備まとめ【電源・ヘッドホン・収納】




座席周りの設備も至れり尽くせりで、快適に過ごすための工夫が随所にちりばめられています。
- タッチパネル式コントローラー:スマホ感覚でサクサク操作でき、シートポジションも細かく調整可能。
- 充実の電源ポート:HDMIやUSBポート、PC電源が完備され、機内での充電やエンタメ環境も万全。
- 専用コートハンガー:座席横からスッと引き出せるクローゼット付き!上着をシワにせず手元に収納できます。
- 高性能ヘッドホン:周囲のエンジン音などを完全にシャットアウトしてくれる、SONYのノイズキャンセリングヘッドホンを完備。
持ち帰りOK!話題のリカバリーウェア「BAKUNE」と豪華アメニティ

ウェルカムシャンパンをいただきながら、座席に用意されているアメニティ類をチェック。
今回、私が密かに一番楽しみにしていたのが、新しくなった持ち帰り可能なリラックスウェア(パジャマ)です。

なんと、櫻井翔さんのCMでもおなじみ、TENTIAL(テンシャル)のリカバリーウェア「BAKUNE」が採用されていました!
袖口にはさりげなく「ANA」のロゴが入ったオリジナル仕様。
しかも、こちらの豪華なパジャマは嬉しい「お持ち帰りOK」なんです!
着心地は本当に感動モノで、フライト中もぐっすり眠れました。帰国後も自宅で愛用しているので、まさに最高のお土産です!
ANAオリジナルデザインはファーストクラス限定の非売品ですが、同じ「BAKUNE」は一般販売されています。
長距離フライトの疲れを引きずりがちな方や、日々の睡眠の質を上げたい方にとって、試す価値は十分あると思います。

私が搭乗した時点(2026年4月)のアメニティポーチとその中身です。
紫色の可愛らしいポーチは、イギリスの老舗ブランド「エッティンガー(ETTINGER)」のもの。
中には、高級コスメブランド「SENSAI(センサイ)」のスキンケアセット(化粧水・クリーム・リップトリートメント)や、歯ブラシセット、アイマスク、イヤープラグ、そしてANAオリジナルのエコバッグまで入っており、機内の乾燥対策もバッチリです!

ANA公式サイトによると現在はポーチがイタリアブランド「FRANZI」、スキンケアが「DECORTÉ(コスメデコルテ)」にリニューアルされています。
移行期のタイミングだったようですが、エッティンガーの上品なパープルもとても可愛らしいので大満足です!
ANA THE Suite 機内食レビュー【和食・洋食フルコース全メニュー】

いよいよお待ちかねの機内食の時間です!
実は今回、最初のフルコースは自分の席(2K)ではなく、友人の座席である「1A」にお邪魔して、二人で向かい合わせになっていただきました。
広々とした個室型のTHE Suiteだからこそできる、まるで高級レストランの個室にいるかのような贅沢なセッティング。
これもファーストクラスならではの特別な特権ですね!
空の上の特等席で「KRUG」の乾杯とアミューズ

まずは、ファーストクラスの代名詞とも言える最高級シャンパン「KRUG(クリュッグ) グランド・キュヴェ」で乾杯!

青空と雲海をバックにいただく一杯は、言葉にならないほどの美味しさです。
一緒に提供されたアミューズは、スイートポテトとディルクリームチーズ、スモークサーモンの薔薇仕立て、そして豚と鶏レバーのムースブリニなど。
どれもシャンパンとの相性が抜群で、これから始まるコースへの期待が高まります。
洋食と和食をシェア!豪華フルコースの全貌
今回は私が「洋食」、友人が「和食」をオーダーし、気になるメニューをお互いにシェアしながら楽しみました。


私が選んだ洋食のアペタイザー(前菜)は、宝石のように輝くキャビアがたっぷり添えられたクラブミートサラダ。
そして、帆立貝のソテーとアスパラガスです。
肉厚なホタテの旨味とグリーンピースソースの甘みが絶妙でした。

こちらは友人の和食メニューから、蛍烏賊とボタン海老の塩レモンあん掛けや、見た目も華やかな前菜の盛り合わせ。
季節感あふれる繊細な味付けは、さすがANAの和食です。

そして、ここでCAさんから素敵なご提案が。
「和食のお椀がとても美味しいので、洋食のお客様もいかがですか?」とお勧めいただき、私もお椀をいただくことに!
運ばれてきたのは、ロブスター葛打ちと玉子豆腐のお椀。
ロブスターの出汁が上品に香り、心までホッと温まるような素晴らしい一品でした。
CAさんの細やかなお心遣いに大感謝です。

いよいよメインディッシュ!
洋食は「USプライム牛フィレ肉のステーキ 柚子胡椒オニオンソース」。
空の上とは思えないほどの完璧な火入れで、柔らかくジューシーなお肉に、イタリア産の重厚な赤ワインが最高に合います。

和食の主菜は「銀鱈生姜煮」。
ふっくらと脂の乗った銀鱈に、生姜の効いた煮汁がしっかりと染み込んでいて、ご飯が止まらなくなる美味しさだったそうです。
フルフラットで熟睡後のアラカルト!絶品ヴィーガンカレーとスイーツ
大満足のメインディッシュを食べ終えたところで、二人ともすっかりお腹がいっぱいに(笑)。
せっかくのデザートですが、一旦休憩を挟むことにして、座席をフルフラットベッドにセットしていただき夢の中へ……。

ぐっすり休んで目覚めた後、小腹が空いたタイミングで気になっていたアラカルトメニューをオーダーしました。
ミシュランガイド東京に長年掲載されている老舗「精進料理 醍醐」監修の「果実とスパイス香るヴィーガンカレー」です!
お腹の具合に合わせて「半分の量」でお願いしました。
国産の野菜と果実が溶け込むまで煮込まれた本格的なルーは、スパイスの奥深い香りがたまらなく、ペロリと完食。
食後のデザートとして、温かいアップルパイ バニラアイスクリーム添えとコーヒーもしっかりいただきました。
羽田到着前の朝食は和定食とあんみつでほっこり

ニューヨークからの長いフライトも終盤。
羽田到着前の最後の食事は、自分の座席に戻って和朝食(軽いお食事)をいただきました。
メインの「銀ひらす幽庵焼き」を中心に、納豆やお味噌汁、炊きたてのご飯が並ぶ、日本の心を感じるホッとする朝ごはんです。

そして締めくくりは、和菓子屋のあんみつ(抹茶みつ) とお抹茶。
空の上で点てられたお抹茶の香りに癒やされながら、ニューヨークからの極上の14時間はあっという間に幕を閉じました。
北極圏ルートの絶景!雪山と流氷の世界

ニューヨーク(JFK)から羽田へのNH109便は、ぐるっと北極海の上空を通過するルートを飛行します。

窓の外に目を向けると、そこには見渡す限りの銀世界が広がっていました!

どこまでも連なる真っ白な雪山や、海面に浮かぶ壮大な流氷など、普段のフライトではなかなか見ることのできない神秘的な景色です。
3つ分の窓を独り占めできる特等席から、この北極圏の絶景を思う存分堪能しました。
ANA機内販売!ファーストクラス限定のウイスキー「響」100周年記念ボトル

フライトの締めくくりは、機内販売で自分への最高のご褒美を。
なんと、ファーストクラス搭乗者しか購入できない超レアな「響」をゲットできました!

サントリーウイスキー100周年記念ボトル!
お一人様1本限定、50,000円という特別すぎる一品です。
今回の100周年記念ボトルは非売品ですが、通常の「響」も日本が世界に誇る最高峰のウイスキー。
自宅で贅沢なひとときを過ごしたい方や、大切な方へのギフトにも最適です。
「ファーストクラスの余韻」を自宅でも味わってみたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ:ANA NH109便ファーストクラス「THE Suite」総評
ニューヨークから羽田まで、14時間以上に及んだ「THE Suite」でのフライト。
一言で表すなら、それは「空の上であることを忘れるほどの、究極の移動空間」でした。
空席待ち9人目という絶望的な状況からのアップグレード成功、そして友人まで当日に窓際席を確保できるという、まるでドラマのような展開から始まった今回の旅。
- 設備:窓3つ分を独り占めできる個室感は、まさに「動くスイートルーム」。
- 食事:和洋の垣根を超え、友人と向かい合わせでシェアした時間は一生の思い出。
- サービス:CAさんの細やかな気配り(お椀の提案など)は、さすがANAの最高峰。
- アメニティ:BAKUNEの着心地は感動モノ!自宅でもフライトの余韻に浸れます。
ダイヤモンドステータスを維持するためにプレミアムポイントを稼ぐ「修行」の一環でもありましたが、こんなにも素晴らしい体験ができるのなら、その苦労もすべて報われるというものです。
北極圏の雪山を眺め、限定の「響」を手にしながら過ごした時間は、世界一周の旅の中でも間違いなくハイライトとなりました。
「いつかはファーストクラスに……」と考えている皆さま。
マイルやポイントを駆使したアップグレードには、今回のような奇跡が待っているかもしれません。
ぜひ、諦めずにチャレンジしてみてください!



