【サンフランシスコ空港】ユナイテッド・ポラリスラウンジ体験記|ユナイテッドクラブと徹底比較

サンフランシスコ空港ポラリスラウンジ

ANAファーストクラスに搭乗するため、サンフランシスコ国際空港を利用しました。
同空港にはユナイテッド航空の ポラリスラウンジユナイテッドクラブ があり、どちらも実際に訪れてきました。
体験してみると、サービス内容や雰囲気に大きな違いがありましたので、それぞれの特徴や感想を交えて詳しく紹介します。

この記事を読むと、サンフランシスコ空港でどちらのラウンジを利用すべきかがわかります。

目次

ユナイテッド・ポラリスラウンジとユナイテッドクラブの違い

ユナイテッド航空B777
ユナイテッド航空B777

サンフランシスコ空港には「ユナイテッド・ポラリスラウンジ」と「ユナイテッドクラブ」の2種類があり、利用条件やサービスが大きく異なります。

ポラリスラウンジとは?(利用条件)

ANAボーイング777
ANAボーイング777

ポラリスラウンジとは、ユナイテッド航空が展開する、ファーストクラスおよび長距離国際線ビジネスクラスの乗客専用の空港ラウンジです。

ポラリスラウンジ設置空港一覧
  • シカゴ・オヘア国際空港(ORD)
  • ヒューストン・インターコンチネンタル空港(IAH)
  • ロサンゼルス国際空港(LAX)
  • ニューアーク・リバティー国際空港(EWR)
  • ワシントン・ダレス国際空港(IAD)
  • サンフランシスコ国際空港(SFO)

これらは全てアメリカ本土の主要なハブ空港で、利用条件は比較的厳しくなっています。

ユナイテッド・ポラリスラウンジの利用条件
  • ユナイテッド便のポラリス・ビジネスクラス搭乗
  • スターアライアンス加盟航空会社のビジネス/ファーストクラス搭乗(長距離国際線)
  • スターアライアンス加盟航空会社のファーストクラスの同一便の同行者1名


1回利用パス購入はできず、スターアライアンスゴールドなどのステータス保有でもアクセスできません。

ユナイテッドクラブとは?(利用条件)

スターアライアンスの飛行機

ユナイテッド クラブとは、ユナイテッド航空が運営する空港ラウンジの名称です。

ユナイテッドクラブはアメリカ国内を中心に、約45か国・50箇所以上のラウンジを国内線・国際線に設置しています。
日本の成田空港第1ターミナルにもあります。

ユナイテッドクラブは、利用できる人の範囲がポラリスラウンジより広いため、国内線や短距離国際線の利用時にも選択肢になります。

ユナイテッドクラブを利用できる主な条件を整理してまとめました。

利用条件内容
ユナイテッドクラブ会員年会費を払って会員登録。本人アクセス可、ゲスト(大人2名 or 大人1名+未成年)同伴可
プレミアム搭乗者国際線ビジネス・ファーストクラス搭乗時に利用可能
スターアライアンスゴールド国際線搭乗時にアクセス可(スターアライアンス加盟航空利用)
ワンタイムパス(US$59)搭乗当日、出発3時間前までに入室可。同伴不可(一部例外あり)
提携ステータス保有者提携航空会社の会員資格によりアクセス可能(Air Canadaなど)

比較表(ポラリス vs ユナイテッドクラブ)

サンフランシスコ空港内の案内表示

「結局どちらがどう違うの?」
と気になる方のために、まずはユナイテッド・ポラリスラウンジとユナイテッドクラブを項目ごとに比較表にまとめてみました。

項目ユナイテッド・ポラリスラウンジユナイテッドクラブ
利用条件・国際線ビジネスクラス搭乗者
・スターアライアンス長距離便のビジネスクラス利用者など
・ユナイテッドクラブ会員
・スターアライアンスゴールド
・ビジネスクラス/ファーストクラス搭乗者など
場所サンフランシスコ国際空港 国際線ターミナル Gエリア付近各ターミナルに複数あり(国内線ターミナルにも設置)
雰囲気高級感のある広々とした空間、落ち着いた雰囲気シンプルでカジュアル
食事アラカルトダイニング+ビュッフェ、質・量ともに充実軽食(パン、スナック、簡単なホットミール程度)
ドリンクバーテンダー常駐、シャンパン・カクテル・プレミアムコーヒーありビール・ワイン・ソフトドリンク中心、一部有料アルコール
設備シャワールーム、仮眠スペース、ビジネスデスク、充電設備基本的な椅子・テーブル、Wi-Fi、充電設備
おすすめ度長時間トランジットや出発前にしっかり食事・休憩したい方に最適短時間の休憩や軽く飲食したい方に便利

ポラリスラウンジの利用条件に当てはまっているなら、迷わずポラリスラウンジを選ぶのがおすすめです。
食事・ドリンク・設備のどれを取ってもユナイテッドクラブとは一線を画しており、出発前の時間を格別にしてくれます。

ユナイテッド・ポラリスラウンジ体験記

ANAファーストクラス搭乗前に、サンフランシスコ空港のユナイテッド・ポラリスラウンジを訪れました。
高級感ある空間や本格的なダイニングを体験できたので、その様子を写真とともにレポートします。

ポラリスラウンジの場所と営業時間

ポラリスラウンジの場所地図

ポラリスラウンジは、サンフランシスコ国際空港の国際線ターミナル「Gゲート」エリア、G1・G2ゲート付近にあります。

セキュリティチェックを抜けて右へ進むとすぐにあります。

同じGコンコース内には、ユナイテッドクラブ(G5・G6付近) もあり、歩いて行き来できる距離にあります。

営業時間:毎日午前7時〜午後11時

ラウンジは、2階建て

サンフランシスコ空港のポラリスラウンジは、2階建て構造になっています。

1階:長時間のトランジットや搭乗前にしっかり休みたい方に便利

  • シャワールーム
  • クワイエットスイート(仮眠やリラックス用の個室)
  • トイレ

2階:食事やドリンクを楽しみながらゆったり過ごせる空間

  • ダイニングエリア(ビュッフェ・アラカルトレストラン・バーカウンター)
  • カスタマーサービスカウンター

バー

バーカウンター

ポラリスラウンジの魅力のひとつが、充実したバーカウンターです。
専属バーテンダーが常駐しており、本格的なカクテルやワイン、ウイスキーまで幅広く楽しめます。

主なバーカウンターメニュー
カクテルユナイテッド・ポラリス・スター(バタフライピー・ウォッカ、レモン、エルダーフラワー、ジンジャーリキュール、ミント)
スーパソニック・フライト(ハラペーニョ入りテキーラ、マンゴー、パイナップル、ライム、カイエン、砂糖リム)
ウェン・イン・ヴェニス(プロセッコ、ベルガモットリキュール、ピーチ、ラズベリー、バジル)
ベルポイント・オールドファッションド(バーボン、アンゴスチュラビターズ、オレンジビターズ)
コクテル・デ・ラス・フローレス(ジン、レモン、ザクロ、バレンシアオレンジ)
ベイビュー・マリー(ウォッカ、トマト、ライム、醤油、サンバル、ガーリック、スリラチャ、黒胡椒)
ノンアルコールカクテルNAネグローニ(ノンアルコールジン、ヴェルモット、アペリティフシロップ)
ガーネット・マティーニ(ノンアルコール・プロセッコ、ライム、ザクロ)
ワイン白・ロゼ・赤:ピノ・グリージョ(イタリア)、ソーヴィニヨン・ブラン(カリフォルニア、南アフリカ)、シャルドネ(カリフォルニア)
ロゼ:ウィスパリング・エンジェル(フランス)
:ピノ・ノワール(オレゴン)、カベルネ・ソーヴィニヨン(ナパ)、マルベック(アルゼンチン)、シラーズ(オーストラリア)など
スパークリングローラン・ペリエ(シャンパーニュ)、ジュリアナ・プロセッコ(イタリア)、LVEスパークリング・ロゼ(フランス)
ビールステラ・アルトワ(ベルギー)、フランツィスカーナー(ドイツ)、ドレイクス 1500(カリフォルニア)、タコ・トラック・ラガー(カリフォルニア)、シュパッツル・ブリュワリー(テキサス)、トルマー・ピルス(カリフォルニア)など
スピリッツウォッカ(ケテルワン、グレイグースなど)
ジン(ヘンドリックス、タンカレーなど)
ラム(キャプテンモルガン、ロン・サカパ23年など)
テキーラ(コラソン・ブランコ、ミヘンタ・ブランコなど)
ウイスキー・バーボン・ライ(バッファロートレース、メーカーズマーク、ジャックダニエルなど)
スコッチ・コニャック(マッカラン12年、ラガヴーリン8年、ジョニーウォーカーなど)

おすすめドリンクを3つ選んでみました。

  • United Polaris Star
    ポラリスラウンジ限定のオリジナルカクテル。見た目も華やかで、ここでしか味わえない一杯です。
  • Laurent-Perrier La Cuvée Brut
    シャンパーニュ好きにおすすめ。フライト前にちょっと贅沢な気分を味わえます。
  • Drake’s 1500(カリフォルニア産クラフトビール)
    ローカル感を楽しみたいならこちら。軽やかで飲みやすく、食事にもよく合います。
ゆみみ

アメリカらしく、注文の際には少額のチップを渡しているのをお見かけしました。
少額のチップを準備しておくと安心です。

アラカルトレストラン

アラカルトレストランのテーブル

ダイニングエリアでは、オーダー式のアラカルトレストランを利用できます。
小皿料理やサラダから始まり、魚やチキンのメイン料理、そしてデザートまで揃ったコース仕立てのような内容です。

アラカルトレストラン(ランチ&ディナー)午前11時30分〜提供
スモールプレートクリーミー・サマー・スクワッシュスープ(レモンライムクリーム、サワードウクルトン)
マリネしたフェタチーズとスイカのサラダ(アルグラ、パンチェッタ、シトラスドレッシング)
シュリンプケーキ(ホイシンソース、シトラススロー)
チーズプレート(カーモディチーズ、ブルーチーズ、オニオンジャム、クロスティーニ)
メイン料理ブラックンドチキン(クリーミーグリッツ、ブロッコリーニ、ペッパーレリッシュ)
味噌コッド(スパイシータイヌードル、チンゲン菜、青ネギ)
キングオイスターマッシュルームのソテー(枝豆ピューレ、野菜のジュリエンヌ)
ポラリス・シグネチャーバーガー(ビーフショートリブ、トマチーズ、トマト、ピクルス、レタス、ブリオッシュバン、スパイスウェッジポテト付き/卵、ベーコン、マッシュルーム、インポッシブルバーガーも選択可)
デザートキーライムタルト(シャンティクリーム、ライムゼスト)
ピーチクリームカスタード(グラハムクランブル、クリーム、ミント)
チョコチップ・スキレットクッキー(バニラアイスクリーム添え)

特に名物の「ポラリス・シグネチャーバーガー」は多くの利用者が注文する人気メニューです。

ゆみみ

どれも魅力的で迷いましたが、実際にいただいたのは、次の2品です。

マリネしたフェタチーズとスイカのサラダ

Marinated Feta, Watermelon Salad(マリネしたフェタチーズとスイカのサラダ)
瑞々しいスイカの甘みとフェタチーズの塩気、さらにパンチェッタの旨みが合わさって、爽やかな一皿でした。

シュリンプケーキ

Shrimp Cake(シュリンプケーキ)
外は香ばしく中はふっくらと仕上がっていて、ホイシンソースとシトラススローが程よいアクセント。小ぶりながらも味わいが濃厚で、前菜として満足度の高い一品でした。

期待以上に美味しく、もっといろいろ試したくなるほどでした。
ただ、ランチタイムは特に混雑が激しく、着席までに約1時間待ちました。

ゆみみ

混雑時には呼び出しベルが渡されます。
先に受付を済ませておくと、待ち時間を有効に使えて安心です。

ビュッフェコーナー

ビュッフェコーナーには、サラダバーやホットミール、スープ、スパニッシュスタイルの前菜など、多彩な料理が並んでいました。

ベジタリアンやヴィーガン対応のメニューもあり、好みに合わせて選べるのが印象的でした。

座席・シャワールーム

1階のクワイエットルームは空いていて静かで、とても落ち着ける空間でした。
各席にはコンセントやUSBポートも備わっていて、PC作業や充電にも便利です。
一方で、2階のメインフロアは食事やバーがあるため常に混雑しており、空席を探すのが難しいほどでした。

また、シャワールームも完備されていますが、今回は利用しませんでした。

ユナイテッドクラブ体験記

ユナイテッドクラブ

サンフランシスコ国際空港の国際線ターミナルG、ゲートG5・G6付近にある「ユナイテッドクラブ」を訪れてみました。
ポラリスラウンジと比べるとサービス内容はシンプルですが、広々とした空間で軽食やドリンクを楽しめます。
実際の雰囲気を写真とともに紹介します。

ラウンジの雰囲気

ユナイテッドクラブのラウンジ内には、ソファ席、カウンター席、テーブルを囲んだグループ席など、さまざまなタイプの座席が用意されています。
各席には電源コンセントやUSBポートが備えられており、フライト前の仕事やデバイス充電にも便利です。
比較的空いていて落ち着いた雰囲気なのは、近くにポラリスラウンジがあり、多くの利用者がそちらに向かうためかもしれません。

軽食・ドリンクの内容

ユナイテッドクラブのドリンクサービスは、無料で楽しめるものと有料メニューが用意されていました。

ユナイテッドクラブ ドリンクメニューまとめ
無料ドリンクビールCoors Lite、Blue Moon、Sam Adams Seasonal、Modelo Especial など
ワインBollicini(スパークリング)、Mainline White Blend(白ワイン)、Mainline Red Blend(赤ワイン)
リキュール類ジン(Beefeater)、ラム(Bacardi Silver)、スコッチ(Famous Grouse)、バーボン(Evan Williams Black Label)、ウォッカ(Svedka)など
ソフトドリンクコカコーラ、ダイエットコーク、スプライト、ファンタ、Minute Maid など
コーヒーエスプレッソ、カプチーノ、ラテ、アメリカーノ、デカフェ各種
有料ドリンクカクテルアペロールスプリッツ、セントジェルマン・ヒューゴスプリッツなど(1杯5ドル〜)

基本的なドリンクは無料で楽しめますが、ちょっと特別な一杯を味わいたいときは有料カクテルを注文するのもおすすめです。

ユナイテッドクラブのビュッフェは、軽食から温かい料理、デザートまで幅広く揃っていました。
全体的に「しっかり食事をする」というよりは、フライト前に軽くお腹を満たすのに十分な内容という印象でした。

まとめ:ポラリスラウンジがおすすめ!

サンフランシスコ空港で快適に過ごすなら、条件を満たしている方は迷わずポラリスラウンジがおすすめ

本格的なダイニングや充実した設備で、出発前のひとときを特別な時間にしてくれます。
一方、ユナイテッドクラブはスターアライアンスゴールド会員や国内線利用者にも開かれており、短時間の休憩や軽食には十分です。

利用条件に応じて、ご利用ください。

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