【スイス・ルツェルン】半日観光モデルコース!カペル橋・ライオン像・旧市街をめぐる旅

赤いゼラニウムの花で飾られたルツェルンのカペル橋と水の塔。スイス・ルツェルン半日観光モデルコースを紹介するブログ記事のアイキャッチ画像。

スイスのルツェルンは、歴史と自然が調和した美しい街。
半日でも主要スポットを効率よく巡れて大満足の観光ができました。
この記事では、実際に歩いたモデルコースをベースに、観光ルート・グルメ・ホテル・お得な鉄道パスまでまとめてご紹介します。

ルツェルンってどんな街?
アクセススイス中央部、チューリッヒから電車で約1時間
街の雰囲気ルツェルン湖とアルプスに囲まれ、中世の街並みが残る美しい街
見どころ・街のシンボル「カペル橋」
・悲劇の歴史を伝える「瀕死のライオン像」
・城壁「ムーゼック城壁」からの眺望
ロイス川沿いの旧市街散策
特徴コンパクトで半日でも十分に観光可能
楽しみ方観光・グルメ・ショッピングを効率よく組み合わせられる
拠点として便利インターラーケン、ツェルマットなど鉄道旅行の拠点としても便利
ゆみみ

ルツェルンは本当にどこを切り取っても絵になる街。
歩くだけで素敵な風景に出会えます!

この記事では、実際に私が歩いたルートをもとに「半日でルツェルンを満喫できるモデルコース」をご紹介します。

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目次

木造の美しさに感動!カペル橋(Kapellbrücke)と水の塔

ルツェルンのカペル橋と水の塔。手前の赤い花々が鮮やかに咲き、奥には木造の橋と八角形の水の塔がロイス川に立つ。空は青く、白い雲が浮かぶ。

ルツェルン駅やホテルからまず向かうのは、ルツェルンのシンボルともいえるカペル橋(Kapellbrücke)です。

見どころ

ヨーロッパ最古の木造橋を歩く

スイス・ルツェルンの象徴カペル橋。赤いペチュニアの花が欄干を彩り、背後には水の塔と青空が広がる美しい風景

カペル橋は、ヨーロッパに現存する木造橋の中でも最古の部類に入ると言われています。
橋を歩くと、その歴史の重みを感じる美しい木の構造に感動します。

見どころ

橋の屋根に秘められた歴史:三角の天井画

ルツェルンのカペル橋の内部。木造の天井には、歴史的な物語を描いた三角の板絵が複数飾られている。橋の向こうには明るい光が見える。

この橋の最大の魅力は、屋根の内側に飾られた三角の板絵です。

この板絵は17世紀に描かれたもので、ルツェルンの歴史や守護聖人の生涯などがテーマとなっています。過去には大火災で多くの絵が焼失しましたが、現在も残る絵画からは、中世のルツェルンにタイムスリップしたような気分を味わえます。一枚一枚立ち止まって、絵と添えられた文字を眺めてみてください。

見どころ

湖にそびえるランドマーク:水の塔

橋の途中に堂々とそびえ立つのが、八角形の水の塔(Wasserturm)です。

実はこの塔、橋よりも古い時代に建てられました。かつては灯台、牢獄、宝物庫など、様々な役割を果たしてきた歴史を持っています。この頑丈な石造りの塔と、優雅な木造の橋が織りなすコントラストは、ルツェルンで一番のフォトジェニックな光景です。

見どころ

橋の上から眺めるロイス川沿いの絶景

ルツェルンのカペル橋から見たロイス川沿いの旧市街。川沿いにはカラフルな古い建物が並び、その手前には花で飾られたカペル橋の側面が見える。遠景には尖塔が見える。

カペル橋は、街を流れるロイス川に架かっています。橋の隙間から水面を覗くと、その水の透明度に驚くはずです。

そして、橋の上から見る旧市街の景色も格別です。
川沿いに並ぶ古い建物は、カラフルな壁と装飾が施されており、まるで絵本の世界に迷い込んだよう。
テラス席で食事を楽しむ人々の姿も見え、優雅なスイスの街の雰囲気を存分に感じることができます。

歴史を物語る悲劇の英雄:瀕死のライオン像(Löwendenkmal)

ルツェルンの瀕死のライオン像。巨大な岩壁に彫られたライオンのレリーフが、手前の静かな水面に美しく反射している。左右は濃い緑の木々に囲まれている。

カペル橋から旧市街を少し歩いた静かな公園にあるのが、巨大な岩壁に彫られた瀕死のライオン像(Löwendenkmal)です。

これは、ルツェルンが持つ歴史の中で、最も感動的で、そして悲しい物語を伝えるモニュメントです。

見どころ

世界一悲しい石像。そのスケールと迫力

ルツェルンの瀕死のライオン像の全景。岩壁のレリーフが、手前の池のような水面と、周囲の木々の豊かな緑に囲まれている。左側には観光客の姿が見える。

公園の一角にある岩壁に、深く彫り込まれた巨大なライオンの姿は圧巻です。

ルツェルンの瀕死のライオン像のクローズアップ。巨大な岩壁に深く彫られた、槍に刺されて苦しむライオンのレリーフが正面から写っている。

傷つき、苦痛に顔を歪ませながら横たわるライオンは、折れた槍を抱え、最期の力を振り絞ってフランス王家の象徴である盾を守っています。
その姿は、彫刻であるにもかかわらず、まるで生きているかのような悲壮感と迫力に満ちています。
ライオン像の下にはラテン語で献辞が刻まれ、その歴史的な意味を伝えています。

見どころ

なぜこの像は造られたのか?

ルツェルンの瀕死のライオン像の横に設置された解説案内板。ライオン像の歴史的背景、フランス革命時の出来事、ラテン語の銘文の意味などが、テキストとイラストで説明されている。

このライオン像は、1792年のフランス革命の際、パリのテュイルリー宮殿で、国王一家を守るために戦い、壮絶な死を遂げたスイス人傭兵たちの忠誠心と勇気を悼むために造られました。
スイスは歴史的に「傭兵」を多く輩出しており、彼らは「世界で最も忠実な兵士」として知られていました。

現地には、この悲劇の背景や、ライオン像が持つ意味を解説する案内板が設置されています。写真の説明を読むと、単なる観光スポットとしてだけでなく、この像が持つ「忠誠心(Treu)」の象徴としての深さを理解でき、より感動的な体験になるはずです。

水のほとりにたたずむライオン像の前で、しばし静かに歴史に思いを馳せる時間は、ルツェルン観光の中で最も心に残る瞬間の一つになるでしょう。

中世を感じる「ムーゼック城壁(Museggmauer)」からの絶景

ムーゼック城壁の塔の屋根越しに見るルツェルン市街。教会や建物の尖塔、遠くの山と湖が写っている。

ムーゼック城壁(Museggmauer)は、カペル橋、瀕死のライオン像に次いでぜひ訪れてほしいスポットです。

中世のルツェルンを取り囲んでいた、スイスでも最も長く、保存状態の良い城壁の一部で、入場無料なのも嬉しいポイントです。

見どころ

中世の要塞の上を歩く歴史散策

ムーゼック城壁の塔の分厚い石壁の窓から見た外の景色。別の塔の屋根や街並みがフレーム越しに見えている。

ムーゼック城壁を訪れる最大の魅力は、実際に城壁の上を歩けることです。

ムーゼック城壁の塔の内部。木造の骨組みがむき出しの屋根裏部屋に、窓から外の景色を眺める数人の観光客が立っている。

城壁に沿って連なる9つの塔のうち、いくつかの塔は内部に登れます。
塔の内部は、太い木の梁がむき出しになった質実剛健な造り。壁や木材には、何世紀も前の訪問者が残した落書き(署名)がびっしりと残っており、何世紀も人々がこの場所を訪れていた歴史を感じさせます。

見どころ

ルツェルンの街を一望!壮大なパノラマビュー

ムーゼック城壁の塔の屋根越しに見るルツェルン市街。教会や建物の尖塔、遠くの山と湖が写っている。

そして、このコース最大の絶景がここにあります。
城壁や塔の窓から外を眺めると、眼下にはルツェルンの旧市街が広がり、その向こうにはフィアヴァルトシュテッテ湖とアルプスの山々が広がります。

ムーゼック城壁から見たルツェルン市街の遠景。手前に古風な屋根と木々、奥に広がる街並み、そして背景には壮大な山々がそびえ立つ。

オレンジ色の屋根が並ぶ旧市街と、青く輝く湖面、そして背景にそびえるピラトゥス山の景色はまさに圧巻!

見どころ

ルツェルンで一番早い時計塔:ツァイト塔(Zytturm)

ムーゼック城壁の城壁の上から見上げるツァイト塔(時計塔)。赤い屋根と白い石造りの塔が、下の街並みと競技場を見下ろしている。

ムーゼック城壁には9つの塔が残っており、それぞれに名前と歴史があります。その中でも最も個性的で、私たち観光客がぜひ注目したいのがツァイト塔(Zytturm)です。

城壁からの景色を楽しんだら、城壁の麓を通って、ロイス川散策エリアへと向かいましょう。

水辺の散歩:ロイス川(Reuss)と旧市街

ルツェルンのロイス川に架かるシュプロイヤー橋。屋根付きの木造橋で、遠くには山々を背景に、歴史的な教会や旧市街の建物が並んでいる。

ムーゼック城壁から城壁の麓を通ってロイス川沿いに出ると、カペル橋に次ぐもう一つの木造の屋根付き橋、シュプロイヤー橋(Spreuerbrücke)が現れます。
この橋周辺は、ルツェルンの歴史的な街並みと、自然の水の力が共存するユニークなエリアです。

見どころ

悲劇の歴史を秘めたシュプロイヤー橋(Spreuerbrücke)

ロイス川に架かるシュプロイヤー橋の入り口。木造の屋根付きの橋で、何人かの観光客が歩いている。左奥には水の堰の構造物が見える。

カペル橋が街のシンボルなら、このシュプロイヤー橋は歴史の裏側を静かに語りかける存在です。

ロイス川に架かるシュプロイヤー橋の側面。木造の橋の中央には小さな尖塔を持つ構造物があり、澄んだ水色の川の水に橋脚が立っている。

カペル橋より落ち着いた佇まいのこの橋は、中央にある小さな塔と、水面から突き出す石造りの橋脚が特徴的です。

橋の内部には、中世ヨーロッパの「死の舞踏(Totentanz)」をテーマとした絵画が飾られています。生と死の厳しさを描いたこれらの絵画は、カペル橋の歴史画とは異なり、少しダークで重厚な雰囲気があります。ぜひ橋を渡って、その歴史的な深さを感じてみてください。

見どころ

ロイス川を彩る旧市街とダイナミックな水の流れ

ロイス川から見たルツェルンの旧市街。タマネギ型の屋根を持つイエズス教会と、その周りに連なる歴史的な建物が川岸に沿って並んでいる。

川沿いの散策中には、美しいイエズス教会(Jesuitenkirche)のタマネギ型の屋根が見えてきます。
その周りに並ぶカラフルな旧市街の建物と、勢いよく流れるロイス川のコントラストは、このエリア随一の絶景です。

ルツェルンのロイス川にある水の堰。青緑色の水が勢いよく流れ落ちており、奥にはイエズス教会を含む旧市街の建物が並んでいる。

このエリアの最大の特徴は、川の流れを調整するための歴史的な水の堰があることです。
澄んだロイス川の水が堰から勢いよく流れ落ちる光景はダイナミックで、自然の力を身近に感じられます。

見どころ

振り返れば中世の要塞:ムーゼック城壁

ルツェルンのロイス川沿いの景色。川岸にはカラフルな建物が並び、丘の上にはムーゼック城壁の塔が見えている。手前は舗装された遊歩道。

そして、このロイス川沿いの散策で振り返ってみると、丘の上に連なるムーゼック城壁とその塔が見えます。
川の畔の近代的な生活と、その背後にある中世の要塞が共存する風景は、ルツェルンが持つ歴史の奥行きを感じさせてくれます。

ルツェルンで味わいたいグルメ

川沿いに並ぶカフェテリア

ロイス川沿いの美しい景色を堪能したら、次は旅の疲れを癒やすルツェルンの美味しいグルメを堪能しましょう!

ライオン像観光前のカフェタイム

カフェのフードとドリンクの陳列ケース。様々な種類のタルトやケーキが並び、カウンターの上にはワインボトルが飾られている。

瀕死のライオン像とムーゼック城壁の散策で体力を使う前に、私たちはカフェ「Vesper(ヴェスパー)」で腹ごしらえをしました。

ルツェルンのカフェで提供されたトレイ上のキッシュとカプチーノ。カプチーノにはハートのラテアートが施されている。

私たちは、焼き立てのキッシュと、ハートのラテアートが美しいカプチーノを注文しました。

スイスのカフェは、コーヒーのクオリティが高いのはもちろん、軽食も充実しているのが嬉しいポイントです。

ルツェルンで最も重要な教会の一つであるホーフ教会
ホーフ教会

このカフェは、ルツェルンで最も重要な教会の一つであるホーフ教会のすぐ近くに位置しており、観光ルートからアクセス抜群の場所にあります。

絶品ジェラートでクールダウン

充実したロイス川沿いの散策を終えたら、最高のジェラートで旅のご褒美を。私たちが最後に立ち寄ったのは、旧市街にある人気ジェラート店「dieci Gelati & Caffè(ディエチジェラート&カフェ)」です。

ショーケースには、定番のピスタチオやヘーゼルナッツはもちろん、スイスならではのミルクを使ったフレーバーや、季節のフルーツを使った鮮やかなジェラートがずらりと並んでいました。
どれも美味しそうで、選ぶのにかなり迷ってしまいます!

私たちはワッフルコーンやカップに、自分の好きなフレーバーをたっぷり入れてもらいました。
特に、ワッフルコーンのサクサク感とジェラートの濃厚な口溶けの組み合わせは最高です!

ルツェルンの拠点に!ルネッサンス・ルツェルン・ホテル (Renaissance Lucerne Hotel)

今回のルツェルン滞在で私たちが宿泊したのが、ルネッサンス・ルツェルン・ホテルです。
ルツェルン駅からも旧市街からも近く、半日観光の拠点として非常に便利でした。

観光に最適な「駅近」の好立地
  • 抜群のアクセス
    ルツェルン中央駅から徒歩わずか5分という好立地です。
  • 歴史的建造物
    ホテルは、歴史ある建物をリノベーションして利用しており、外観はクラシカルで優雅な雰囲気を醸し出しています。
  • モダンな内装
    客室はモダンでスタイリッシュにまとめられており、快適な滞在が約束されています。

🏨 予約はこちらから
Marriott公式サイトでRenaissance Lucerne Hotelをチェック

鉄道旅行をお得に!スイス・ハーフフェアカード

ベルニナ急行
ゆみみ

スイス鉄道は景色が素晴らしいけど、お値段はお高いですよね。私は『スイスハーフフェアカード』を使ってかなりお得に移動できました!旅の計画に組み込むと安心ですよ。

スイス国内を周遊する予定がある方には「スイスハーフフェアカード」が便利です。
電車・登山鉄道・湖のクルーズ船など、ほとんどの交通機関が半額になるので、移動が多い旅では元が取りやすいのが魅力。

半額になるもの
  • 国鉄(SBB)の運賃(インターシティやローカル線など)
  • 私鉄山岳交通(ピラトゥス山、ティトリス山などルツェルン周辺の観光地へ向かうケーブルカーや登山鉄道)
  • 湖船(ルツェルン湖の遊覧船など)
  • バストラムなどの市内交通

旅行計画に組み込む際は、日本国内で事前に購入しておくと、現地でスムーズに利用できます。

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まとめ:ルツェルンは歴史と絶景が凝縮された街

ルツェルンは、カペル橋ムーゼック城壁といった中世の歴史的建造物と、湖やアルプスの山々が織りなす壮大な自然の景色が、コンパクトな街の中に凝縮されています。

今回ご紹介したルートは、駅やホテルから徒歩圏内!
半日という限られた時間でもその魅力を十分に満喫できるはずです。

観光スポットポイント
カペル橋ヨーロッパ最古級の木造橋。
天井画と水の塔のコントラスト。
瀕死のライオン像スイス傭兵の忠誠を偲ぶ、心を打つ悲劇のモニュメント。
ムーゼック城壁街を見下ろす中世の要塞。
旧市街と湖のパノラマは必見。
シュプロイヤー橋死の舞踏」の絵画が飾られた、もう一つの屋根付き橋。


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