チューリッヒ滞在の拠点に選んだのは、個性的なデザインと快適さが融合した「カメハ グランド チューリッヒ(Kameha Grand Zurich)」。
空港や市内からのアクセスも良く、スタイリッシュな客室とユニークなサービスで、特別な滞在が叶うホテルです。
マリオット系列のオートグラフコレクションに属し、世界的なデザイナーが手掛けたデザインも魅力の一つ。
今回は、マリオット・ボンヴォイのプラチナエリート特典を活かし、アップグレードされたお部屋や無料朝食を満喫!
本記事では、実際に宿泊して感じた客室の様子、朝食の内容、プラチナ特典の詳細などを写真とともに詳しくレビューしていきます。
カメハ グランド チューリッヒの概要とアクセス

チューリッヒ空港からトラムでアクセスできる、デザイン性の高い高級ホテルです。
「カメハ グランド チューリッヒ」の生みの親、マルセル・ワンダースとは?
このホテル最大の魅力である「ユニークなデザイン」。その世界観を作り上げたのが、オランダ出身の世界的なプロダクト&インテリアデザイナー、マルセル・ワンダース(Marcel Wanders)氏です。
彼のデザイン哲学は、「遊び心(ユーモア)」と「物語性(ロマンティック)」の融合。特にこのホテルでは、スイスの代名詞である「チョコレート」「銀行の金庫」「カウベル」といった要素を、大胆なスケール感でユーモラスに取り入れています。
この後のレビューを読む際は、ぜひ彼の「非日常的なアート空間」へのこだわりを感じながら、細部にちりばめられたスイスモチーフにも注目してみてください!
このホテルを選んだ理由

マリオット系列の安心感と特典活用
マリオット系列のホテルであれば、たとえ初めて訪れる土地であっても、統一されたサービス基準と清潔感が保証されているという安心感があります。
私が保有しているマリオット・ボンヴォイのステータス(チタン)を最大限に活用できるのも魅力です。
チューリッヒ市街中心部より「お値打ち」な価格
チューリッヒは世界でもトップクラスに物価が高い都市です。
そのため、市街中心部の高級ホテルは非常に高額になります。
そこで注目したのが、中心部から少し離れたカメハ グランド チューリッヒです。
場所はオプフィコン/グラットパーク地区。中心部からはトラムや電車でアクセスできます。
市街地のホテルと比べると、宿泊費が比較的リーズナブルに設定されています。
「空港からのアクセスが良い」という利便性は維持しつつ、宿泊費を抑えられるのが大きなメリットです。
空港からの優れたアクセス
空港からは、タクシーを使わずとも、トラムや電車(Sバーン)で短時間かつスムーズにアクセス可能です。
チューリッヒ市街中心部(中央駅方面)へも移動しやすい立地です。
基本情報とアクセス

ホテル名 | Kameha Grand Zurich, Autograph Collection |
電話番号 | +41 44 525 5000 |
住所 | Dufaux-Strasse 1, 8152 Zürich, Switzerland |
チェックイン | 15:00 |
チェックアウト | 12:00 |
最寄駅 | トラム「Glattpark」駅(10・11・12番線)空港アクセス抜群! S-Bahn「Oerlikon」から乗換可 |
マリオットプラチナ以上の特典内容

マリオット・ボンヴォイ(Marriott Bonvoy)プラチナエリート以上になると、以下のような特典を受けられます。
特典内容 | 備考 |
---|---|
豪華な朝食が無料 | 滞在期間中、指定レストラン(今回は「L’UNICO」)での朝食が無料になります。 |
客室のアップグレード | 当日の空室状況により、より広くて快適な部屋へアップグレードされます。 |
レイトチェックアウト | 当日の空室状況により、最大16時までのチェックアウトが可能です。 |

客室のアップグレードをしていただきました!
レイトチェックアウト(最大16時)の特典もありましたが、今回は次の予定があったため申請しませんでした。
しかし、午後までゆっくりとホテルで過ごしたい場合や、夜のフライトで帰国する際には、非常に心強い特典となります。
豪華ジュニアスイート「プリンセスルーム」

いよいよ、今回の滞在で最大の喜びとなった客室のレビューに移ります。

事前の期待通り、マリオット・プラチナ(チタン)エリート特典のおかげで、予約していたスタンダードな24m²のプレミアムツインから、なんと40m²のジュニアスイートへと大幅にアップグレードしていただけました!
次からは、一歩足を踏み入れた瞬間に感動した、広々としたジュニアスイートの全貌と、マルセル・ワンダースの世界観が詰まった詳細をご紹介します。
リビングルーム

この客室は、なんとテーマスイートの一つ「プリンセスルーム」でした。
広さ約40m²で、ワンダース氏のロマンティックな世界観が詰まった贅沢な空間です。
特に目を引くのが、床に敷かれたバラ柄の鮮やかな絨毯と、その奥に見えるベッドボードの巨大なフラワーモチーフです。壁は、スイスの装飾品を思わせる立体的な模様で、細部までこだわりを感じます。

そして、この部屋の主役の一つが、手前にあるハリウッド女優の楽屋のような照明付きのデスクです。

デスクの上にはウェルカムスイーツとしてリンツのチョコレートと色とりどりのマカロンが用意されていました。
このデスクは作業スペースとしてはもちろん、女性には特に嬉しいドレッサーとしても大活躍しそうです。
ミニバー

広々としたリビングには、快適な滞在に欠かせないドリンクステーションもしっかり完備されています。


これらはすべて無料で楽しめるので、部屋でゆっくりしたい時に重宝しました。
ミニバー(無料)
- ボトル入りの水
- コーヒーカプセル
- スイスブランドCHICCO D’ORの紅茶(ブラックティーとグリーンティー)
ミニバー設備
- コーヒーマシン
- 電気ケトル
- ミニ冷蔵庫
ベッドルーム

ベッドのヘッドボードは、部屋のテーマである「プリンセス」にふさわしい、巨大なバラの柄のウォールアートです。

華やかですが、落ち着いたトーンでまとめられているため、派手になりすぎず、非常に優雅な雰囲気。

バスルームへの扉、これって巨大な板チョコ みたい!
マルセル・ワンダース氏の遊び心ですね。


寝具は清潔で快適。枕元の両サイドには小さなナイトテーブルが設置されており、照明や空調のコントロールパネルが備え付けられています。
就寝前にスマホを充電するのに大変便利でした。
ただし、写真の右側を見ていただくと分かる通り、スイス国内のホテルでは、日本や一般的なヨーロッパのプラグとは異なる形状のコンセント(スイス独自の3穴式、Jタイプ)が採用されています。
もちろん、ホテルのフロントで変換プラグを借りることも可能ですが、数に限りがある場合や、他の国を周遊する際は、事前にマルチタイプの変換プラグを用意しておくのが鉄則だと改めて感じました。

クローゼット


ベッドルームの一角には、広々としたウォークインクローゼットが備え付けられていました。
貴重品を安全に保管できるセーフティボックス、アイロンとアイロン台、ハンガーも用意されています。

バスローブはワッフル素材で肌触りが良く、スリッパは麻のような素材を使ったデザイン性の高いものが採用されていました。
バスルーム

ベッドルームの隣にあるバスルームも、客室全体のデザインと統一されたシックな空間でした。
ジュニアスイートならではの贅沢が、この独立したオーバル型(楕円形)のバスタブです。

洗面台は、機能的なダブルシンク仕様。二つのボウルは一般的なものよりも個性的で、まるで芸術作品のようです。

シャワーブースは独立しており、レインシャワーとハンドシャワーの両方を完備。
水圧も十分で快適に使用できました。

トイレは、ヨーロッパのホテルらしくビデが備え付けられていました。
全体的にダークブラウンのタイルで統一され、落ち着いたシックな空間です。
アメニティ


ボトルタイプ(イタリア発のブランド「PRIJA(プリジャ)」製品
- シャンプー
- コンディショナー
- シャワージェル
- ハンド&ボディクリーム
洗面エリアアメニティ
- 石鹸
- ヴァニティセット(綿棒・コットン)
日本のホテルでは当たり前のように用意されている歯ブラシやひげ剃り(シェーバー)ですが、環境保護の意識が高いヨーロッパのホテルでは、設置されていないことが一般的です。
忘れずに普段お使いのトラベルセットを持参してくださいね!
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朝食「L’Unico」レストランでのビュッフェ

マリオット・プラチナ(チタン)エリートの大きな恩恵の一つが、豪華な朝食です。
1階にあるイタリアンレストラン「L’UNICO(ルニコ)」にて、ビュッフェスタイルの朝食をいただきます。

物価の高いチューリッヒで、ありがたい無料の朝食!
レストラン「L’UNICO」のユニークな内装
レストランの内装も、やはりマルセル・ワンダース氏のデザインが光ります。
店内のインテリアは、イタリアらしさを感じさせる暖かみのあるテラコッタ(オレンジ)色を基調としつつ、ブース席の曲線的なデザインや、天井から吊り下げられた壺のような巨大なオブジェが個性的です。

テーブル席は、鮮やかなモザイクタイル風の模様が施されており、朝から気分を高揚させてくれます。

私が選んだのは、大きな窓に面した明るいテーブル席。
窓の外には緑が広がり、朝の光が差し込む中で優雅なひとときを過ごせます。
豊富なビュッフェメニュー

さすがはスイス!コールドステーションには、数種類のチーズとハム・サラミが美しく盛り付けられていました。
特にチーズは地元産のものが多く、パンと一緒にいただくと絶品です。ジャムやチャツネも添えられており、多彩な組み合わせを楽しめました。

最も満足度が高かったのが、エッグステーション(卵料理コーナー)です。
写真のメニューにある通り、オムレツ、目玉焼き(Spiegeleier)、スクランブルエッグなど、好みの調理法を選び、その場でシェフに作っていただけます。
出来立て熱々をいただけるのは、ライブキッチンならではの贅沢です。



温かい料理のコーナーには、定番のスクランブルエッグや、カリッと焼かれたベーコン、ソーセージなどが並びます。

ヨーロピアンブレックファストの要となるパンの種類も非常に豊富です。
定番のクロワッサンや、中にチョコレートが入ったショコラ・クロワッサンはもちろん、スイスらしいプレッツェルクロワッサンまで並んでいました。
どれも焼き立てで美味しく、特にクロワッサンはサクサクで絶品でした。
その他にも、ライ麦パンや各種穀物ブレッドなど、様々な種類のパンが用意されています。


シリアルやグラノーラ、ひまわりの種(Sunflower Seeds)やかぼちゃの種(Pumpkin Seeds)といったトッピングも充実しており、ヘルシー志向の方も満足できる内容です。




コールドステーションには、カットされたスイカやメロン、オレンジなどの新鮮なフルーツとヨーグルトが並びます。スモークサーモンや新鮮な野菜(キュウリ、トマト)もあり、サラダとして楽しめます。
ドリンク・コーヒー

ドリンクコーナーには、フレッシュなジュースが大きなサーバーで提供されていました。オレンジジュースのほか、キャロットジュースやマルチビタミンジュースなど、種類が豊富です。

そして、コーヒーマシンは高性能なものが2台設置されており、カプチーノやエスプレッソなど、ボタン一つで様々なドリンクを選べます。

マリオット特典で無料になるにはあまりにも豪華すぎる、大満足の朝食でした!
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館内設備

パブリックスペースには、このような金色の棚(シェルフ)を大胆に用いたアートのような壁面も随所にあり、ホテル全体がミュージアムのようです。
チェックアウトの瞬間まで、常に新しい発見と驚きに満ちた特別な体験ができるホテルでした。
今回の滞在では、時間の都合上、残念ながらスパ(Kameha SPA)とフィットネスルームは利用しませんでした。
- スパ (Kameha SPA)
ホテルの最上階に位置し、ルーフトップテラスも備えたラグジュアリーな空間です。次回もし滞在する機会があれば、ここで旅の疲れを癒してみたいと思います。 - フィットネスルーム
最新鋭の機器が揃っているようですので、体を動かしたい方には便利です。
まとめ:デザインを楽しめるホテル
今回の滞在を通じて、カメハ グランド チューリッヒが単なる宿泊施設ではなく、「デザインを楽しむ目的地」であることがよく分かりました。
特に、以下のような方には強くおすすめできるホテルです。
- マリオット・エリート会員
プラチナ以上のアップグレードが豪華!
無料朝食も非常にハイレベルで、物価の高いスイスでの滞在コストを大幅に抑えられます。 - デザインホテル好き
世界的デザイナー、マルセル・ワンダース氏の遊び心とロマンティックな世界観を、館内・客室の隅々まで堪能できます。 - 非日常を求める人
「プリンセスルーム」のようなテーマスイートに泊まれば、日常を忘れて夢のような空間で過ごせます。 - チューリッヒ空港利用
比較的空港に近く、市内へのアクセスも良好。
空港利用前後の滞在拠点として非常に便利です。
カメハ グランド チューリッヒは、デザイン性に富んだラグジュアリーホテルでありながら、マリオットのプラチナ特典をしっかりと満喫できる貴重なホテルでした。
特にスイートへのアップグレードや上質な朝食、広々としたお部屋は、スイス滞在の最後を華やかに演出してくれました。
チューリッヒ空港や市街地にもアクセスしやすく、トランジットや観光の拠点としてもおすすめです。
次回スイスを訪れる際にも、ぜひリピートしたいと思えるホテルでした!


