ベトナム・ホーチミンのタンソンニャット国際空港から、ベトナム航空のエコノミークラスを利用して帰国しました。
通常、エコノミー利用ではラウンジに入れませんが、今回はANAの「SFC(スーパーフライヤーズ)会員」の資格を活用してラウンジへ。
しかし、いざ空港に着いてみると、ラウンジ選びで思わぬ「迷い」と「トラブル」に遭遇しました。
- ANA指定スターアライアンスラウンジ「ル・サイゴネーズ」に行ったら入室を断られた
- 「ロータスラウンジ」が2つ(2階と3階)もあり、どっちが良いか分からない
- ちなみに「ル・サイゴネーズ」も「ロータスラウンジ」もプライオリティ・パスは使えない
「せっかくなら快適な方で過ごしたい!」と思い、気合を入れて2つのロータスラウンジを実際にハシゴして比較してきました。
結論から言うと、同じ利用資格で入れるこの2つのラウンジ、「新しさ」や「くつろぎ感」に意外なほど明確な違いがありました。
ANA上級会員が利用するなら、17番ゲート付近の「ロータスラウンジ1(3階)」がおすすめです!
これからホーチミン空港を利用するSFC会員などのANA上級会員の方が、自分の好みに合ったラウンジで出発前の時間を過ごせるよう、現地のリアルな情報と正解ルートをシェアします。
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ANA上級会員がベトナム航空利用時に使えるラウンジは「ロータスラウンジ(Lotus Lounge)」

ホーチミン・タンソンニャット国際空港は、ベトナム航空の本拠地(ハブ空港)です。
通常、ANAは「スターアライアンス」、ベトナム航空は「スカイチーム」と所属する連合が異なります。
しかし、両社は個別に提携を結んでいるため、ANAの上級会員(ダイヤモンド・プラチナ・SFC会員)であれば、ベトナム航空のエコノミークラス利用時でも、優先チェックインやラウンジ利用といった特典を受けられます。
「ロータスラウンジ(Lotus Lounge)」基本情報
今回利用したのは、そんなベトナム航空が運営するフラッグシップラウンジ「ロータスラウンジ(Lotus Lounge)」です。
まずは、ベトナム航空が運営する「ロータスラウンジ」の基本情報をまとめました。
国際線・国内線で場所や利用条件が異なるので、出発前に確認しておくと安心です。
| 項目 | 国際線 ロータスラウンジ | 国内線 ロータスラウンジ |
|---|---|---|
| 場所 | 第2ターミナル(国際線) 制限エリア内 ・ロータスラウンジ1: 3階(17番ゲート付近) ・ロータスラウンジ2: 2階(18番ゲート付近) | 第1ターミナル(国内線) 制限エリア内 2階(1番ゲート付近など) |
| 営業時間 | 24時間営業(一部フライト状況による) | フライト運航時間帯(朝4:30頃~最終便) |
| 主な利用者 | ・ベトナム航空 ビジネスクラス ・スカイチーム エリートプラス会員 ・ANA「ダイヤモンド」「プラチナ」「SFC」会員 | 同左 |
| プライオリティパス | 利用不可 | 利用不可 |
参考:プライオリティ・パス(PP)で利用可能なラウンジ一覧
今回の「ロータスラウンジ」は対象外ですが、プライオリティ・パスをお持ちの方は以下のラウンジが利用可能です(2025年時点)。
| ターミナル | ラウンジ名 | 備考 |
|---|---|---|
| 国際線 (T2) | Rose Business Lounge (ローズビジネスラウンジ) | 24時間営業 ゲート8-9付近 |
| Jasmine Halal Lounge (ジャスミンハラルラウンジ) | ゲート17付近 ※ハラル対応 | |
| 国内線 (T1) | Le Saigonnais Business Lounge (ル・サイゴネーズ) | |
| 国内線 (T3) | SH Premium Lounge (SHプレミアムラウンジ) | |
| The SENS Business Lounge (ザ・センス) |
※ラウンジの契約状況は変更になる場合があるため、必ずご出発前に公式アプリ等で最新情報をご確認ください。
【注意】ANA指定ラウンジ「ル・サイゴネーズ」は入室不可!実際に断られた体験談
ホーチミン空港の国際線には、ANAを含むスターアライアンス加盟航空会社が指定している「Le Saigonnais(ル・サイゴネーズ)」というラウンジがあります。
「今回はベトナム航空利用だけど、ANAのステータスを持っているし、あわよくばここも使えるのでは?」
そんな淡い期待を抱き、検証のためにまずはこちらへ向かってみました。

受付でANAのステータスカード(SFC)と、ベトナム航空の搭乗券を提示。
「入れますか?」と尋ねてみましたが、結果は……
「No. Please go to Lotus Lounge.(ここは利用できません。ロータスラウンジへ行ってください)」
即答でお断りされました。
やはり、いくらANAの上級会員であっても、搭乗する便がベトナム航空(スカイチーム)である以上、スターアライアンス指定のラウンジには入れないようです。
ちらっと入り口から中の様子が見えましたが、とても洗練された素敵なラウンジでした。
「いつかスターアライアンス便で来た時は、絶対に使ってみよう」と心に誓いつつ、おとなしく指定されたロータスラウンジへ向かうことにしました。
【アクセス】ホーチミン国際空港にある2つの「ロータスラウンジ」

保安検査場を抜けると、まず目に飛び込んでくるのがこちらの案内板です。
よく見ると「Lotus Lounge 1(3rd Floor)」と「Lotus Lounge 2(2nd Floor)」の2つが書かれています。
このように、同じ名前のラウンジが3階と2階に分かれて存在します。
それぞれの行き方を写真付きで解説します。
ロータスラウンジ1(3階):保安検査場を出てすぐ左
私がおすすめする「ロータスラウンジ1」への行き方をお伝えします。
3階行きのエスカレーターは見落としやすい位置にあるので、17番ゲート方面へ進んで右手を意識して歩きましょう。

頭上の青い看板に、3階にあるラウンジ名などが出ています。「Lotus Lounge」の文字を確認して、このエスカレーターを上がりましょう。

看板の矢印通りに進むと、ラウンジ入り口が見つかります。

シンプルな佇まいのラウンジ入り口です。
搭乗券とステータスカードを提示して入場します。
ロータスラウンジ2(2階):18番ゲート付近
続いて、もう一つの「ロータスラウンジ2」への行き方です。
こちらも保安検査場から比較的近くにあります。
入口が小さく見落としやすい位置にあるので、18番ゲート方面へ進んで左手を意識して歩きましょう。
見逃さないように注意して、看板とアオザイを着た客室乗務員のパネル看板を探してください。
ここを左に入ります。


こぢんまりとした入口が見つかります。
搭乗券とステータスカードを提示して入場します。
【徹底比較】ロータスラウンジ1と2を実際にハシゴ!違いを写真付きで解説

室内の雰囲気に大きな違いがあることが分かりました。
ロータスラウンジ1の方が内装も設備も新しいので、個人的には明確な「好み」が分かれる結果となりました。
ロータスラウンジ 2(2階):吹き抜けで開放的だが、少しレトロ?

まず、2階の「ロータスラウンジ 2」へ。
こちらは入り口(受付)こそ2階にありますが、ラウンジのメインフロアは階段またはエレベーターで降りた1階にあります。
ここで受付を済ませて下の階へ降ります。

2階から1階までの吹き抜け構造になっているため天井が高く、窓も大きいため開放感があります。
雰囲気: 開放感はありますが、全体的に設備や内装に少々古い感じ(レトロ感)が漂います。
眺望: 窓際からは駐機場の飛行機が見えます。夜間は反射で見えにくいですが、飛行機好きには嬉しいポイントかもしれません。
ビジネスコーナー: ラウンジの奥にはPCが設置されたデスクがあります。

しっかりとしたデスクトップPCがありましたが、席数が4席ほどと少なく、満席で利用できませんでした。
ロータスラウンジ1(3階):新しくてモダン!こちらがおすすめ

一方、3階の「Lotus 1」は、足を踏み入れた瞬間にその違いを感じました。全体的に新しく、デザインが洗練されています。
- 新しさ・清潔感: 白を基調としたテーブルや壁面も新しく、照明も温かみのある色が使われています。
- 快適さ: ゆったりと体を預けられるソファ席が多く、リラックス度はこちらの方が上だと感じました。

窓も大きく、夜間でも滑走路の灯りや駐機中の飛行機を眺めながらゆったり過ごせます。
フライト前の疲れを癒やす「くつろぎ」を求めるなら、やはり3階のロータスラウンジ1が断然おすすめです!
【食事・ドリンク】ラインナップ(両ラウンジほぼ共通)

食事やドリンクのメニューは、Lotus 1(3階)とLotus 2(2階)でほぼ共通の内容でした。
特におすすめなのが、自分でトッピングを選べる「フォー」のコーナーです。
【フォー】熱々スープで作る本格派

ラウンジ内の一角には、ベトナムの国民食「フォー」をセルフサービスで楽しめる専用コーナーがあります。
作り方はとても簡単。この丼に、横にある大きな鍋から熱々のスープを注ぐだけです。


豊富にある調味料を自由にトッピングして、自分好みの味にカスタマイズできます。
私はライムをたっぷり絞ってさっぱりといただき、途中でチリソースを足して味変を楽しみました。
空港にいながら本格的なベトナムの味を堪能できる、満足度の高い一杯です。
【ホットミール】ベトナムらしい味付けを堪能

蓋付きの保温器には、野菜と豆腐の炒め物や煮込み料理などが並んでいました。

こちらは揚げ物と、ふっくらとした白い蒸しパン。
特に印象に残ったのが、この白い蒸しパン(肉まん)です。
見た目は日本でもよく見る肉まんですが、食べてみるとびっくり。
日本や中国で食べる慣れ親しんだ味とは一味違い、ベトナム独自のスパイスが効いたエスニックな風味でした。

また、深夜便の利用で「胃に優しいものが食べたい」という時に嬉しかったのが、こちらのお粥コーナーです。
味付けが少し物足りない場合や、パンチを効かせたい場合は、調味料コーナーを活用しましょう。
【デザート】南国フルーツやミニケーキも






ホットミール以外にも、軽食やデザート、サラダバーなどが用意されています。
小腹が空いた時や、最後に甘いものが欲しくなった時にも困りません。
【ドリンク】ベトナム産ビールや地酒も豊富

冷蔵庫の中には、ベトナム旅行に欠かせないベトナム産のビール、ジュース、ミネラルウォーター、ヨーグルトに牛乳まで入っています。
ここでベトナム産のビール紹介!
| ビール名 | 見た目の特徴 | 味の特徴・備考 |
|---|---|---|
| White Lion (ホワイト・ライオン) | 銀と金のデザイン ベトナム語名「Sư Tử Trắng」 | 泡立ちがよく、キレのある味わいが特徴。「Su Tu Trang(スー・トゥ・チャン)」とも呼ばれるベトナム中部発祥のビールです。 |
| 333 (バーバーバー) | 白地に赤の枠 「333」の数字 | ベトナムで最も有名な国民的ビール。 炭酸が少し強めで、ドライな喉越しが暑い国にぴったりです。 |
| BIA SAIGON (ビア・サイゴン) | 深い緑色の缶 「SPECIAL」の文字 | 通称「サイゴン・スペシャル」。 副原料を使わずモルト100%で作られており、コクと香りが楽しめるプレミアムラインです。 |


スピリッツコーナーと白ワイン。
よく見ると「Vodka HANOI(ハノイウォッカ)」や、高級プレミアムジンとして知られる「SAIGON BAIGUR(サイゴン・バイガー)」など、ここでもベトナム産のお酒を楽しめます。


コーヒーマシンは、カフェラテやカプチーノも作れるタイプ。
ペプシや7UPなどの炭酸飲料サーバーもしっかりあります。
【設備】シャワーやWi-Fiは?

最後に、長旅の前に気になるシャワーや、ネット環境について紹介します。
シャワー


シャワールームは、Lotus 1(3階)とLotus 2(2階)の両方に完備されています。
勝手に使うことはできず、利用したい場合は受付のスタッフに申し出るスタイルです。
今回はロータスラウンジ1(3階)のシャワールームを見せてもらいました。
広めのシャワーブースと洗面台は、とても清潔です。
確認できたのは1部屋だけだったので、混雑時は待ち時間が発生するかもしれません。
Wi-Fi・電源
Wi-Fiは、各テーブルに貼られているQRコードをスマホで読み込むだけで簡単に接続できます。
速度も動画を見るのに支障がないレベルで快適でした。
電源については、座席ごとのコンセントではなく、専用の「充電ステーション(Charging Station)」が設置されているようです。
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まとめ:SFC会員が目指すべきは3階の「ロータスラウンジ1」一択!
今回は、ホーチミン・タンソンニャット国際空港の国際線にある2つの「ロータスラウンジ」を比較しました。
最後に、ANA上級会員(SFC会員)がベトナム航空を利用する際の「正解ルート」をおさらいします。
- スターアライアンス指定の「ル・サイゴネーズ」には行かない(入室拒否されます!)
- 保安検査を抜けたら、迷わず左へ進み「3階のロータスラウンジ1」へ行く。
- 2階のロータスラウンジ2は「椅子が硬め」&「少しレトロ」なので避けたほうが無難。
SFC会員がベトナム航空を利用する場合、迷わず「3階のLotus Lounge 1」へ。
快適さ・新しさ・静けさのバランスが取れており、長時間のフライト前でも心からリラックスできます。
次回ホーチミンを訪れる際も、きっとまたこのラウンジを選びたくなるはずです。



