【スイス絶景】ツェルマット2泊3日モデルコース!マッターホルン絶景旅の全ルートと費用を徹底解説

テオドール湖に映る逆さマッターホルン。快晴の青空の下、ツェルマット2泊3日の旅を象徴する絶景アイキャッチ画像。

世界中の旅人が憧れるスイスの名峰マッターホルン。
ツェルマットで過ごした2泊3日の旅は、天候に合わせて予定を柔軟に変えながら絶景を追いかけた3日間でした。

  • 1日目: ゴルナーグラート鉄道で展望台へ。
    氷河とアルプスの雄大な景色を堪能。
  • 2日目: 曇り空の中、ツェルマットの街歩き
    アルプホルン演奏ヤギの行進、夕方には夕焼けに染まるロートホルンも。
  • 3日目: 快晴の朝、逆さマッターホルンを望むテオドール湖へ。
    その後グレッシャーパラダイスの展望台で旅のハイライトを迎えました。

本記事では、そんなツェルマット2泊3日の実体験をもとに、旅の費用・節約術・ベストシーズンの過ごし方を詳しく紹介します。

目次

旅の準備と持ち物リスト

マッターホルン・グレッシャー・パラダイス展望台の最上部デッキから、雪化粧したマッターホルンと周囲のアルプス山脈を望む。晴天の青空の下、白い観測塔と展望施設が並ぶ高山の絶景。
マッターホルン・グレッシャー・パラダイス展望台

ベストシーズンと天候の特徴

7〜9月は晴天率が高く、登山やハイキングに最適の季節です。
この旅行記の旅行(7月)は、ツェルマットのベストシーズンに行きました。
村の活気も最高潮で、観光客が多く賑わっていました。

ベストシーズン中のイベント
  • アルプホルン演奏
  • ヤギの行進

ただし、スイスの山岳地帯の気候は変わりやすく、天候の急変は日常茶飯事です。
ツェルマット村(標高 1620m)は、日中は T シャツでも過ごせる爽やかさでしたが、ゴルナーグラート展望台(標高 3089m)まで上がると、体感温度は一気に下がります。

そのため、服装は「重ね着」が鉄則です。

夏の持ち物リスト

マッターホルンを背景に、ツェルマット旅行に必要な女性用のアウトドア装備が木製テーブルに並べられています。左から順に、ピンクの防水アウター、グレーのフリースパーカー、黒のダウンジャケット、厚手の靴下、茶色のトレッキングシューズ一足、つば広の帽子、サングラス、日焼け止め、緑色の小さめのリュックサック、白いモバイルバッテリーです。

標高差の大きいツェルマットを快適に過ごすため、以下のアイテムは必須です。物価が高いスイスなので、衣類は日本からしっかり準備していくことが節約にも繋がります。

持ち物リスト

体温調節・防寒対策

  • 防水・防風性のあるアウター(マウンテンパーカーなど)
  • フリースや薄手のインナーダウン
  • 吸湿速乾性の高い T シャツや長袖シャツ

足元

  • トレッキングシューズまたは履き慣れたスニーカー
  • 厚手の靴下

紫外線対策

  • サングラス
  • 日焼け止め
  • つばのある帽子

その他

  • リュック(不要な衣類や水などを持ち運ぶため)
  • モバイルバッテリー(絶景で写真を撮りすぎてバッテリー切れを防ぐ)

\ツェルマット旅に備える!/


ズバリ!ツェルマット2泊3日でかかった費用と節約術

木製のテーブルの上に、ツェルマット旅行の費用を示すアイテムが並べられています。中央にはスイスフランの紙幣とコイン、そして赤いスイスハーフフェアカードとゴルナーグラート鉄道の乗車券が置かれています。右側には電卓アプリが表示されたスマートフォンがあり、その隣には手書きで「ホテル2泊 57,000円」「交通費 48,000円」「合計約11万円」と書かれたメモ。左側にはマッターホルンのイラストが描かれた小さな冊子が見えます。これらはスイス旅行の予算や出費を示唆しています。

物価が高いと言われるスイス。
やはり気になるのは「実際、いくらかかったの?」という費用面ですよね。
ここでは、ルツェルンからの移動費も含めた、私の2泊3日ツェルマット旅でかかった費用を正直に公開します。

今回の旅はハーフフェアカード(半額カード)を最大限活用した費用です。このカードがなければ、鉄道・展望台の費用は倍近くかかっていたため、スイス旅行には欠かせないと感じました!

項目金額(円)備考
交通費(ルツェルン→ツェルマット/ツェルマット→チューリッヒ)約23,982円ハーフフェアカード利用
ゴルナグラート鉄道約12,284円ハーフフェアカード利用
グレッシャー・パラダイス約11,782円ハーフフェアカード利用
ホテル2泊約57,052円朝食付き(1人分)
食事・お土産・その他約6,516円COOP(スーパー)の購入メイン
合計約111,616円日本円換算1CHF約183円

総額は約 11 万円という結果になりましたが、内訳を見ると宿泊費が全体の約半分を占めています。ツェルマットでの快適なホテル滞在(朝食付き)を重視したため、この金額になりました。

一方、食費が 6,500 円程度と非常に抑えられているのは、スーパーのCOOPを積極的に利用したからです。外食を控え、お惣菜やパンで済ませることで、物価の高いツェルマットでも無理なく費用をコントロールできました。

スイス旅行の必須アイテム:スイスハーフフェアカードの威力

スイスの雪山を走るベルニナ急行

今回の旅の費用を見て、「あれ?スイスにしては思ったより高くないかも?」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。その秘密こそが、スイス旅行の必須アイテムである「スイスハーフフェアカード」です。

これは、スイス国内のほぼすべての列車、バス、船、そして登山鉄道やロープウェイの料金が半額になるという、旅行者にとって夢のようなカードです。

どのくらいお得?実際の割引例

ご存知の通り、スイスは物価が高く、特に展望台へアクセスするための登山鉄道は、片道だけで 1 万円を超えることも珍しくありません。

私の旅の例で言えば、

  • ゴルナーグラート鉄道約 24,500 円約 12,284 円
  • マッターホルン・グレッシャーパラダイス約 23,500 円約 11,782 円

このように、2つの主要な展望台に行っただけで、2万円以上もお得になりました。
長距離の移動も半額になるため、カードの購入費用(約120CHF 程度)は、2泊3日の旅でも簡単に元が取れてしまう計算です。

ツェルマットだけじゃない!周遊旅行ではさらに得する

私は、イタリアのティラノからベルニナ急行に乗り、サンモリッツルツェルン、そしてツェルマットとスイスを周遊しました。
このカードは、都市間の移動が多い周遊旅行こそ真価を発揮します。使えば使うほど割引額が積み重なるため、2泊3日の費用公開分だけでなく、旅全体の費用で考えると桁違いにお得になるパスなんです。

物価の高いスイスで、絶景を諦めずに心ゆくまで楽しむために、ハーフフェアカードはまさに「最強の節約術」と言えます。

ハーフフェアカードの賢い使い方:チケット購入術

ハーフフェアカードを使ってチケット購入する方法は、次の2つのパターンがあります。

① SBB(スイス国鉄)の鉄道チケットはアプリ購入が便利!

ツェルマットまでの移動や、都市間を結ぶ周遊旅行などでは、スイス国鉄(SBB)の公式アプリでチケットを購入するのが断然おすすめです。

購入画面で「Half-Fare travelcard」のオプションを選ぶだけで、自動的に半額料金が適用されます。

わざわざ窓口に並ぶ必要もなく、スマホから簡単に購入できるのでとても便利!
乗車時はアプリのチケット画面を見せます。
念のため印刷してたハーフフェアカードも携帯すると安心ですし便利です。

ゆみみ

移動中に次の列車をサッと予約できるのが本当にラクでした!

② 登山鉄道・ロープウェイは窓口で提示が確実!

ゴルナーグラート鉄道やマッターホルン・グレッシャー・パラダイスなどの登山鉄道、ロープウェイやゴンドラは、現地の窓口で購入するケースが一般的です。

その際、ハーフフェアカードを提示するだけで割引価格がすぐに適用されます。

ゆみみ

「ハーフフェアカード」を見せるだけでOK!
スタッフも慣れているので安心ですよ。

スイスハーフフェアカードの購入方法

ハーフフェアカードは、日本国内で事前に購入しておくと、現地でスムーズに利用できます!

\交通機関がほぼ半額で乗れる/

日本語でかんたん購入できます

【1日目】ルツェルンからツェルマットへ&ゴルナーグラート鉄道で絶景体験

ゴルナグラート鉄道の終点駅ゴルナグラート駅に停車するオレンジ色の登山列車。背後にはツェルマットの名所・クルムホテル ゴルナグラートと天文台がそびえ、観光客が周辺を散策している様子。
終点ゴルナグラート駅

いよいよ、マッターホルンを望む夢の村、ツェルマットへの旅がスタートです。
美しいルツェルンからスイス鉄道(SBB)に揺られ、期待に胸を膨らませながら向かったこの日。お昼過ぎにツェルマットに到着すると、そこには雄大なマッターホルンの姿が・・! と言いたいところでしたが、残念ながら雲に覆われた生憎の空模様。

この日のメインイベントとして予定していた「マッターホルン・グレッシャーパラダイス」は諦めざるを得ませんでした。
現地案内所の的確なアドバイスと柔軟な予定変更が、結果として初日から感動的な絶景と予想外の出会いをもたらしてくれました。
まずは、ツェルマットまでの道のりと、初日の発見と感動の様子をレポートします!

スイス鉄道(SBB)でツェルマットへ!快適なアクセス

ルツェルンからツェルマットまでは、スイスの壮大な景色を眺めながらの快適な鉄道旅。
車窓からは、美しい湖畔の風景や、豊かな緑の中を流れる清流が次々と現れ、旅情をたっぷりと味わえます。
カーブに差し掛かる度に、自分が乗っている赤い車両が景色の中に溶け込む様子も、スイス鉄道ならではの楽しみです。

現地案内所で天候チェック:予定変更の決断

ツェルマット駅に到着し、まず向かったのが駅前の観光案内所です。

スイスのツェルマット駅前にある観光案内所の外観。木製の温かみのある建物で、青いインフォメーションマークと『TOURIST OFFICE』の文字が見えます。建物の手前には自転車が数台停められ、左側には小さなショップや警察署の看板も見えます。上階はバルコニー付きの宿泊施設のようです。晴れた日の日差しの中、観光客が行き交う賑やかな様子がうかがえます。」

この日はマッターホルン山頂に雲がかかっていたため、予定していたマッターホルン・グレッシャーパラダイスについて尋ねると、「今日行っても山は見られない。別の日にした方が良い」と正直なアドバイスを受けました。

高額なチケット代を払う前に教えてくれた現地のプロの意見を信じ、急遽、この日はゴルナーグラート鉄道に乗ることに。

「旅の予定は柔軟に変更すべし!」

ゴルナーグラート鉄道で展望台へ

ゴルナーグラート鉄道乗り場の建物
ゴルナーグラート鉄道

現地案内所の助言に従い、急遽向かったのがゴルナーグラート鉄道の駅です。

ゴルナグラード鉄道右側の席からの車窓。ツェルマットの街と奥にマッターホルン。
右側の席からの車窓

ハーフフェアカードで半額になったチケットを握りしめ、いざ乗車!事前に調べていた通り、迷わず進行方向右側の席を確保しました。

進行方向右側の席からマッターホルンが見えます!

ゴルナーグラート展望台にある石造りのレトロな建物と、展望台の名称や標高を示す標識。標識の横には「ZOOM THE MATTERHORN」のアトラクション案内が見える。
ゴルナーグラート展望台(3,089m)

終点のゴルナーグラート駅に到着!ゴルナーグラート展望台の標高は、3,089mです。

ゴルナーグラート展望台から見下ろす雄大な氷河の景色。氷河の白い雪と岩肌がダイナミックなカーブを描き、上空には青空と白い雲が広がっている。

この雄大な景色に、標高 3,089m の空気の冷たさも忘れ、しばらく見入ってしまいました。

雲がかかったマッターホルンを背景に、山の斜面に敷かれた線路を赤いゴルナーグラート鉄道の車両が走っている様子。荒涼とした岩肌と雪山のコントラストが壮大。
マッターホルンをバックに走る赤い列車

雲が多めでも、この赤い列車が動く瞬間はシャッターチャンス!
スイスらしい絵になる景色を撮影できました。

ゴルナーグラート展望台の施設内にある「ZOOOM THE MATTERHORN」の受付カウンター。モダンな木目調とグレーのタイルで統一された空間に、ブランドロゴとデジタルサイネージが設置されている。
展望台内の施設「ZOOOM」

展望台の施設内には、ZOOOM The Matterhorn という無料(またはチケットに含まれる)のアトラクションがありました。

ここでは、天候に左右されないVRなどの最新技術を使ってマッターホルンを体験でき、寒さや悪天候で景色が見られなくても楽しめる工夫がされていました。

絶景を楽しむなら、ローテンボーデン駅で下車 → リッフェル湖散策 → 一駅下のリッフェルベルク駅までハイキング が初心者向け定番ルート

荒れた地面に生えている、白く星形をしたアルプスの花、エーデルワイスのクローズアップ写真。葉や花びらがフェルトのような毛に覆われている。
憧れのアルプス植物、エーデルワイスを発見!

ローテンボーデン駅周辺には、「Alpine Garden(アルパイン・ガーデン)」と呼ばれる高山植物園があります。

ゆみみ

小さくても力強く咲くその姿は、まさにアルプスの妖精
エーデルワイスを見られただけでも、このハイキングに来た甲斐がありました!

ハイキングコースを歩く人々。マッターホルンへ続く荒涼とした山肌のハイキング道と、遠くに湖(リッフェル湖)が見える。

エーデルワイスの感動を胸に、いよいよリッフェル湖(Riffelsee)へ向かいます。
ローテンボーデン駅からリッフェル湖までは歩いてすぐ。

リッフェル湖とマッターホルン。湖面には山がかすかに映り込んでいるが、頂上は雲に覆われている。湖畔にはハイカーの姿も見える。
リッフェル湖とマッターホルン

残念ながら、この日は午前中に引き続きマッターホルンの頂上に雲がかかっていたため、「逆さマッターホルン」は完璧な形では見られずお預けに。

スイスの山上湖、リッフェル湖(Riffelsee)の美しい風景。湖の手前には、白い綿毛をつけた高山植物と鮮やかな緑の草が茂っています。湖面は風がなく穏やかで、雲と青空、そして山頂付近に雲がかかったマッターホルンの雄大な姿が水面に鏡のように映り込んでいます。水面下のマッターホルンの形がはっきりと見え、逆さマッターホルンに近い絶景です。
リッフェル湖と逆さマッターホルン

湖の静かな美しさと、雄大なマッターホルンを間近に感じるハイキングは、曇り空でも十分に絶景でした。

私たちはこの後、リッフェル湖周辺からさらに一駅下にあるリッフェルベルク駅までハイキングを続け、そこから鉄道でツェルマットへ戻りました。

ゆみみ

初心者でも歩きやすい道で、高山ハイキングを堪能できる最高のルートでした!

夕食は賢く節約!スーパーCOOPを活用

ツェルマットにあるスーパーマーケット「COOP(コープ)」の入り口。オレンジ色のロゴが目立ち、数人の客が店内に入っていく様子。

スイスは物価が高めなので、地元スーパー「COOP」の利用もおすすめ。

COOPの冷蔵ケースに並べられた、パック入りの寿司、おにぎり(おにぎり)、餃子(ギョウザ)、カツレツなどの惣菜。

サンドイッチやサラダはもちろん、手巻き寿司やおにぎり、餃子まで並んでおり、日本のコンビニに近い感覚で食料を調達できました。
私たちはここでパンや惣菜を買い込み、ホテルでゆっくりいただきました。

ホテル:駅近で快適!「ホテルアンバサダーツェルマット」に宿泊

ツェルマットのホテル「アンバサダー」の外観。木造とコンクリートを組み合わせた山小屋風のデザインで、ベランダには赤い花が飾られています。玄関の上には「AMBASSADOR」の大きな赤い文字と星の評価($\text{4}$つ星と山を模したロゴ)が見え、右奥には雪を被った山肌がそびえ立っています。

ツェルマットでの滞在は、駅から徒歩2〜3分の場所にある「ホテルアンバサダーツェルマット(Hotel Ambassador Zermatt)」に2泊しました。

ゆみみ

大きな荷物を持っていてもすぐに到着できます!

ホテル内では多くの日本人ツアー客の方々を見かけました。
これは、日本人にとって安心感があり、サービスや清潔感が信頼できるホテルであることの証だと感じました。

ゆみみ

私たちは、4人部屋で一人当たりの宿泊費を節約しました!

\料金・空室をエクスペディアで確認する/

【2日目】曇り空のツェルマット街歩きと夕方の奇跡

スイス国旗や州旗が飾られたツェルマット村の街並み。木と石造りの伝統的なシャレー建築が並び、窓辺には色とりどりの花が飾られている。

旅の2日目は、あいにくの曇り空でスタート。
予報通り、朝からマッターホルンは厚い雲にすっぽりと覆われてしまい、頂上はほとんど見えません。
こんな日は無理に山へ登らず、気持ちを切り替えてツェルマット村の魅力を満喫することにしました。

マッターホルンが見えず、のんびりお土産散策

まずはツェルマットのメインストリートをのんびり散策。
ツェルマットはガソリン車が入れないため、村全体が静かで空気が澄んでいます。

趣のある木造のシャレー建築は、窓辺に飾られた色とりどりの花々(ゼラニウムなど)が美しく、歩いているだけで心が和みます。

リンツチョコレートの店内の様子。量り売りのカラフルなリンドールチョコレートが山積みされ、「Aktion(セール)」の表示やスイス土産のパッケージが並んでいる。
リンツ(Lindt)のチョコレート

村の中には、スイスが誇るチョコレートブランドリンツ(Lindt)の専門店があります。もちろん立ち寄って、定番のお土産をゲット!

ツェルマットのパン屋の陳列棚。ずっしりとしたライ麦パンやベルナーブロート(Berggerbrot)などのスイスの伝統的なパンが並べられている。
スイスの伝統的なパン

また、街のパン屋さん(ベーカリー)も魅力的です。
スイス名物のフルーツブレッド「Birnenbrot(ビルネンブロート)」と「Bergführerbrot(ベルクフューラーブロート)」などのスイスの伝統的なパンが並べられています。

アルプホルン演奏とヤギの行進に遭遇

アルプホルン演奏

偶然出会ったアルプホルンの演奏会。

ゆみみ

スイスの象徴的な音色を街中で聞けるなんて、最高のサプライズです!

予想外のヤギの行進に遭遇!

お土産屋さんでフサフサの毛を持つヤギのぬいぐるみを見て、「この子に会いたいね」と話していました。店を出てすぐ、カウベルの音が近づいてきて、ヤギの群れが山から村へ戻ってきたのです!

スイス・ツェルマット名物の「ヴァリス・ブラックネックヤギ(Valais Blackneck Goat)」は、体の前半分が黒、後半分が白という珍しい毛色の山岳ヤギです。

ツェルマットの通りを歩く、黒い顔と白い長い毛を持つヴァリサー・シュヴァルツナース種のヤギの群れ。観光客がその様子を間近で見ている。
ヴァリス・ブラックネックヤギ
ゆみみ

ふわふわの毛と、長い角を持つ可愛らしいヤギたちが隊列を組んで歩く姿は、本当に愛らしく、偶然の出会いに感謝でした!

夕日に染まるロートホルン・マッターホルン

ツェルマットのキルヒ橋(日本人橋)付近から見た夕方のマッターホルン。ホテルなどの建物の上空にそびえ、夕日を受けて山頂の雲がオレンジ色に染まっている。
日本人橋付近から見た夕方のマッターホルン

雲で諦めかけていた2日目ですが、7月のツェルマットは日が沈むのが遅いのが幸いでした。

ホテルでゆっくりと夕食と入浴を済ませ、テラスに出てみると、なんと!マッターホルンの山頂を覆っていた雲がわずかに晴れ、その姿を覗かせているではありませんか!

慌ててカメラを手に、マッターホルンが美しく見えることで有名な日本人橋(キルヒ橋)へと向かいました。

夕日の光を浴びて山肌が赤く染まったマッターホルンのクローズアップ。頂上付近の雲もオレンジ色に染まり、その神々しい姿が際立っている。

雲が完全に晴れることはありませんでしたが、夕日に照らされた山頂がオレンジ色に輝く、息をのむような絶景が現れました!

ゆみみ

夕方のロートホルンは、まるで絵画のような美しさ。
諦めずに待っていてよかったです!

【3日目】感動の連続!朝焼けマッターホルンとマッターホルン・グレッシャーパラダイス

夜明け前の澄んだ青い空の下、山頂がオレンジ色に染まり始めたマッターホルン。手前にはツェルマットの村の建物や木々が見える。

ツェルマット滞在最終日は、まさに「奇跡」のような最高の天候に恵まれました。
朝から空には一点の雲もなく、前日の曇り空が嘘のようです!

早朝の日本人橋でロートホルン再び

早起きして向かったのは、再び日本人橋(キルヒ橋)近く。
朝日に照らされて赤く染まる「朝焼けマッターホルン」を見るためです。

ゆみみ

静寂の中、ゆっくりと姿を現す「モルゲンロート(朝焼け)」のマッターホルンは、昨日見た夕焼けとはまた違う、神々しいほどの美しさでした!

念願の「マッターホルン・グレッシャーパラダイス」へ!

朝焼けの感動を胸に、いよいよ1日目に断念したマッターホルン・グレッシャーパラダイスへ向かいます。
ロープウェイを2本乗り継いで、ヨーロッパ最高地点の展望台を目指します。
もちろん、ここでもハーフフェアカードが大活躍しました。

\交通機関がほぼ半額で乗れる/

日本語でかんたん購入できます

テオドール湖の逆さマッターホルン

澄み切った青空の下、氷河に囲まれた小さな湖。湖面にはマッターホルンの美しい姿が完璧に映し出されており、「逆さマッターホルン」が見られる。
テオドール湖(Lac du Théodule / Theodulsee)

ロープウェイの乗り継ぎ地点で、氷河に囲まれた美しい小さな湖を発見!

ここはガイドブックにはあまり載っていない穴場だったのかもしれません。
風がなく穏やかな湖面には、念願の「逆さマッターホルン」が!

ゆみみ

ロープウェイを乗り継ぐ途中で見えたテオドール湖。
静かな水面にマッターホルンが完璧に映っていて、まさに「奇跡の一枚」でした!

マッターホルン・グレッシャーパラダイスの展望台

マッターホルン・グレッシャーパラダイスの展望台からの大パノラマ。雪に覆われた山々が広がり、頂上には白いキリスト像の十字架が立つ。眼下には氷河と遠くの山々が見渡せる。
標高 3,883m!マッターホルン・グレッシャーパラダイスの展望台

さらにロープウェイを乗り継ぎ、ついにマッターホルン・グレッシャーパラダイスの展望台へ到着!

マッターホルン・グレッシャーパラダイスから見下ろす広大な雪原と氷河。遠くには連なる山々がそびえ、空は一点の雲もない真っ青な色をしている。

雲一つない青空の下、目の前に広がるのは4,000級の山々が連なる大パノラマと、どこまでも続く真っ白な氷河!
マッターホルンも、その堂々たる姿を余すことなく見せてくれました。

マッターホルン・グレッシャー・パラダイス展望台から望むブライスホルンとテオドール氷河。白銀の雪原が果てしなく広がり、快晴の青空にアルプスの峰々がくっきりと浮かび上がる絶景。
ブライスホルン(Breithorn/標高4,164m)
ゆみみ

まるで空の上に立っているような感覚でした。
360度すべてが雪と氷の世界で、時間を忘れて見入ってしまうほどの絶景!

マッターホルン・グレッシャーパラダイス内にある氷河洞窟の入り口。青いカーペットが敷かれた氷のトンネルが奥へと続いている。

青白く光る氷の世界は幻想的で、氷河の奥深さを体感できる貴重な経験でした。

滑り台のアトラクション入口

滑り台などのアトラクションもあり、大人も子供も楽しめる工夫がされていました。

ロープウェイのゴンドラから見下ろす、雪と岩肌が広がる山岳地帯の景色。遠景にはマッターホルンがそびえ、眼下には氷河湖と赤いヘリコプターが小さく見える。

上空から見るマッターホルンや氷河は、行きとはまた違う感動があります。
最高の景色を最後まで目に焼き付けながら、ツェルマットの村へと戻りました。

感動の余韻を胸にチューリッヒへ移動

ツェルマットからチューリッヒへ向かうSBB鉄道の車窓から望む湖畔の風景。青く澄んだ湖と緑の山々、赤い屋根の家々が並ぶスイスらしい美しい田園風景が広がる。
車窓の湖畔風景

3日間のツェルマット滞在は、感動的な朝焼け、念願のマッターホルン・グレッシャーパラダイス、そして美しい氷河湖での逆さマッターホルン。
どれも忘れられない思い出です。

ツェルマットでの最高の思い出を胸に、私たちはSBB鉄道でチューリッヒへと戻りました。

\交通機関がほぼ半額で乗れる/

日本語でかんたん購入できます

まとめ:天候を見極めて最高のマッターホルン旅を!

3日間にわたるツェルマットの旅は、天候に振り回されながらも、結果として忘れられない思い出で締めくくられました。

曇り空に包まれた1日目と2日目があったからこそ、私たちは「高額なチケットを無駄にしない判断力」や、「COOP(コープ)での節約術」「村の小さな魅力」を見つけました。

そして迎えた3日目。
雲ひとつない快晴の空は、それまでの忍耐が報われたご褒美のようでした。
朝焼けに染まるマッターホルン、湖面に映る逆さマッターホルン、そしてヨーロッパ最高地点から見た果てしない氷河のパノラマ。
そのすべてが、心に深く刻まれる瞬間でした。

ツェルマットは天候に大きく左右される場所ですが、
「諦めずに待つこと」
「現地の情報と直感を信じて柔軟に行動すること」
この2つこそが、最高の景色と出会うための鍵だと感じました。

この旅行記が、これからツェルマットを訪れる皆さんの旅の計画や、マッターホルンの雄姿に出会うきっかけになれば嬉しく思います。

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